はぴば //211018四行小説

 漫画読んでたら零時過ぎてて気付いたら年取ってたわ、くらいの勢いで最近自分自身の誕生日に対しての扱いが雑である。雑ではあるけれども、いつもの友人や久々の友人や実家などから祝いの言葉をいただくとやはり嬉しいもので、じっくりと噛み締めている。
 同じ誕生日の友人に、このプレゼントで良かったのだろうかと買ったときから長らくドキドキしながらやっとそれを渡す。おそらく向こうも同じようで、少し緊張した面持ちでプレゼントを渡してくれた。
 包みを開けたらこの季節にちなんだ可愛いものが入っていて、向こうも同じように「かわいい…」と言葉を漏らす。
 そうして今年もいい歳にしたいなと思いながらケーキの鋭角を切り取って食んだ。

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