またね //220128四行小説

 久しぶりに会った君は話しているだけで楽しくて、なんで最近会ってなかったんだろうと思うほどだった。しばらく会っていないと、どこか会うのが億劫になってしまう。電車に乗って一時間もいらない場所にいるから、いつでも会えると会わないでいる。そんな日が続いて、誘うことにもどこか遠慮して誘えなくなってしまう。
 実際のところ、会ってしゃべってみれば元通り。こんなに楽しかったなら、なんで今まで遠慮なんてしてたんだろうと後悔してしまうほどだ。学生の頃は毎日会えていたのに、また明日と言って別れられないことがもどかしい。
 元気そうで良かった。たくさん笑っていて安心した。そのままでいて、そのままじゃないこともあるだろうけど、今の君を忘れないで。会いに行くから、そのときはまたいっぱい話そうね。

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