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四行小説

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だいたい四行の小説。起承転結で四行だが、大幅に前後するから掌編小説ともいう。 季節についての覚え書きと日記もどきみたいなもの。
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#水底

空に沈んだ地上にて //210930四行小説

 深海の魚は、水面を見上げて泡沫に歌を寄せた。

 空はあんなにも遠くなってしまった。空が高くなったのか、雲の位置が上がったのか、それとも自分が沈んでしまったのか分からなくなる。空が遠くなったことで自分の上の空気が増えて、深く深く呼吸が出来そうだ。
 息を吐き、紡ぐ言葉は音に乗せ、風を波にして届け歌声。