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先輩からオタク人生の送り方を教えてもらった

ことほぎです。

部活の思い出ということで高校時代の話をします。

中学時代は吹奏楽部で県だと上位くらいの学校で活動したいました。こちらはひどい女の園で今考えるといじめだったんじゃないかと思うことが多々あるのですがそこは置いときます。

今回は高校時代の部活 漫画研究部 についてお話ししたいと思います。

最初に言っておきますが漫画研究部と言いながら三年間漫画を書くことはありませんでした。

上記の通り元々吹奏楽部に属していた私は、将来やりたい事もなくとりあえず楽器は続けたいと思い、県内の吹奏楽が強い公立学校を受験しましたが自分の学力が足りなさすぎて落ちました笑

そして滑り止めで受けた大阪市内の高校に通うことになりました。この学校は田舎から急に出てきた私には全く合わず、部活動以外は孤独な日々を送っておりました。

漫画研究部との出会いは新入生向けの部活紹介でした。
中2でオタクデビューした私は、オタクになる前から絵を描くことが好きだった生産型オタクでした。そして中学生特有の「私、他の人より絵が上手いですから」と本気で思っていました。

漫研スペースにはメガネをかけた先輩が2人いた事をよく覚えています。が、知り合いの姉のイラストを見たところ「高校生でもこんなもんなんだ」と思っていた私はめちゃくちゃ舐めていました。

ところが、私はその後とんでもなく上手いイラストと出会ってしまったのです。とにかく上手い。成人した今見ても上手いのです。

私はその日のうちに体験のために部室を訪れました。当時の校舎はとても古くて、部室練と呼ばれる掘立小屋がありました。8室ほどある小屋の一室が漫研の部室でした。
10畳あるかないかの部屋でした。私を迎えてくれた先輩達、その中に部活紹介の時にいた絵が上手い先輩、部長と出会いました。

3年は部長だけ、2年が4人程、そして1年は私と今も1番の理解者のjの2人です。

jは友人や親友とは少し違うけど今も昔もいなければいけない存在です。

とにかくこのメンツ、めちゃくちゃ濃いんです。この方々が先輩じゃなかったら今の私はどうなっていたのかわからないです。いい意味でも悪い意味でも。

この部は放課後ほぼ毎日集まって永遠にイラスト描いたり、オタク語ったり、ゲームしたりして過ごしていました。

この部活にはいくつかのルールがありました
・先輩には敬語を使う事
・休みの連絡は必ず入れること
・1日一枚は絵を描くこと
・文化祭に参加すること
・無断転載や違法行為をしないこと

他にもありましたが、これらはある意味入部テストのようなものでした。私たちはたしかに漫画は描いていなかったし、ゲームしたりもしていましたが、みんな本気で絵が描きたい人の集まりでした。

それぞれが自分の絵に対してプライドがありました。先輩の中には今もイラストの世界で働いている人もいます。

はじめはそんなにルールなくても、、、と思いましたが一ヶ月たった時にこのルールの必要性を理解する事ができました。

当時の入部希望者は私を含めると7人ほどいましたが一ヶ月もすると私とjの2人になっていました。

みんなイラストが描きたいわけじゃなくて、校則で禁止されていたケータイやゲームができたり、絵を描く人しか知らないような画材を見てみたかったり、単純にオタクというだけで集まった人でした。
そしてこの人達は、自分が消費する作品への価値が全く分かっていない人ばかりでした。

今やYouTubeやら、違法サイトでアニメや音楽を見る事ができてしまいます。
ルールの一番下にある「無断転載をしないこと」。Twitterやラインのアイコンなどに他人のイラストを使用していたらやめようと先輩から指導されていました。
私は上記のようにプライドが高すぎて他人のイラストを載せることはありませんでしたが、無断転載という言葉を知ったのはこの時でした。

私達、イラストを描く人間、生産型の人間はこの事をすんなり理解する事ができました。
しかし辞めていった5人はそれができませんでした。

他にも舞台を観に行く時の観劇ルールや、Twitterでのコミュニティへの参加の仕方、画材店で先輩の買い物しているところを見せてもらったりなど、、、

いちオタクとして若いうちに、この世界のルールやモラルを直接教えてもらえたこと、今でも感謝しきれない程です。 
その5人ですが、私と共に付属の大学へ行ったところいつまで経っても無断転載はやめないし、腐った話はどこでもするし同じオタクとして恥ずかしい行動ばかりしていました。

もちろん先輩達もいいところばかりではありません。高校生でしたしね。
今でも忘れられないのは男装女子風の中退した人や、2.5の話をマシンガントークするせいで私が2.5やコスプレを苦手になる原因になった人や、推しに関する事で揉めたり、文化祭で合同部誌を作るところ締め切りに間に合わなかったりなど、、、

昨今のオタクの在り方がこの5.6年で大きく変化しています。オタクと自表することはそれほど恥ずかしくなくなったり、のめり込み具合の深い浅いがあったりしています。

でも根本的なことを忘れてはいけない。
世に出されている数々の素晴らしい作品はオタクである自分を着飾るアクセサリーでは無いことを、その作品を愛するのならそれに恥じない行動をしないといけないという事を。

去年におそ松さんの舞台を観劇した時も2500人ほどいる観客の中の2.3人が自覚は無いと思いますが迷惑な行為をしているだけでとてもモヤモヤしました。

オタク活動を楽しむのはいいのです。ただ自分一人で楽しんでいてもその先には何があるのでしょうか。

綺麗事かもしれませんが、楽しむ事ができる作品に出会えた事を今一度感謝できる心を多くの人が持っててくれるといいなとおもいました。

部活の思い出からかなりかけ離れてしまいました。ここらで終わらせていただきます。








#部活の思い出

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