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テゲバジャーロ宮崎陣容チェック!!

松田新監督を迎え、工藤壮人と先日お亡くなりになられたサポーターの方の想いも胸に昇格を狙うテゲバ。その陣容を考察していく。

◇陣容チェックと序列予想!

完成されたポゼッションサッカーからの変革。松田監督といえば守備から作るカウンターがメインのサッカー。大事なのは、既存の選手の適応力。どの程度、前体制の色を残すのかは不透明だが、やり方は大きく変わるはずなのでそこはキーポイントになる。
システムは松田監督がこれまでのキャリアで使ってきた4-4-2と仮定して考察していく。


ざっとこんな感じ。千布、徳永、岡田など主力は抜けたが、そこをカバーする能力を持った選手と駒数を確保。前年度のオフと比べるとかなりうまく行っていると言ってもいいだろう。ここからポジションごとに見ていく。

GK

1番手は昨季の終盤戦にゴールマウスを守った石井を選んだ。年齢を感じさせないシュートストップはもちろん、足元のうまさ、ボールを保持するときのポジショニングのうまさ、そしてキックの蹴り分け。今季はシーズン序盤からゴールマウスを守る可能性もあるのではないか。チームをリードする存在としても期待がかかる。

2番手は植田。昨季の正守護神。冷静沈着な安定したセービングが光る。こちらの選手も足元には定評があり、裏のボールのカバーもする守備範囲の広さが特長。

このベテラン2人の背中を追いかけるのが若手の青木と清水の2人。個人的にルーキーの青木がかなりおもしろい存在だと思っていて、サイズもあり、線もしっかりしていて、U-15からU-19の世代別代表の経験もあって期待値は高い。また2年目の清水も線はまだ細いが、昨年出場機会を得て、比較的安定したパフォーマンスを披露。正守護神の座を貪欲に狙っていってほしい。

CB

チームの精神的支柱である代。この男は絶対に外せない。サイズは大きくはないものの、センターバックとして不安要素がほとんどない。クレバーかつ魂のこもったプレーでディフェンスラインを支える。工藤壮人の想いも胸に、今シーズンもチームを束ねあげてほしい。 

代の相方は眞鍋が有力か。J3初年度の躍進に貢献した井原と代のゴールデンコンビも考えられるが、今のJ3のレベルを考えると180cm切りのコンビは不安要素が大きいので眞鍋と予想する。眞鍋は、地上戦と空中戦での強さを持ち合わせる。パスも正確で、コーチングも成長途中。そして、甘いマスク。ポテンシャルは高く、あとは開花させるだけだ。

そして、先程名前を挙げた井原。2年ぶりの復帰となる。粘り強く、身体を張るハングリーな守備が特長。足元も標準以上の巧さがある。テゲバでもう一度飛躍を!

4番手という位置づけではあるが、個人的に期待している選手の1人である『どんぐりつよし』こと藤武。ガタイが良く、フィジカルの強さが持ち味。フィードも持っていて、さらにボール保持のときの準備の部分は個人的に大きな魅力を感じた。カバーリングやコーチングの能力を上げ、ブレイクを期待したい。

最後に、宮崎出身の愛媛からの新加入西岡。センターバックとしては1番最後の紹介にはなるが、右サイドバックでのファーストチョイスとしての起用を期待している。センターバックの枚数の兼ね合いでここでの紹介とする。この選手は攻撃性能が非常に高い。J通算100試合以上出場しており、経験もある。センターバックだと競り合いのところで若干の不安はあるが、ユーティリティー性があり、大きなピースとなりそうだ。

RSB

1番手は青山。昨季は、怪我の影響で後半戦ポジションを若手に譲り、最終的に奥田が右サイドでプレーする形となった。プレーに安定感がある。在籍5年目となる今シーズン、フル稼働を期待したい。

バックアッパーは小川。昨季は中盤戦で出場機会を得たが、6試合にとどまった。右足のキックが特長で、攻撃性能が高いサイドバックだ。2年目となる今季は守備面を向上させ、レギュラーを狙いたい。

また、田中や西岡、さらに昨季の後半戦で右サイドバックのレギュラーを務めた奥田というユーティリティーな3人もいるため、場合によっては激戦区となりかねないポジションだ。

LSB

どちらかというと、右サイドバックの層が厚くなっている今季は左サイドでの起用が見込まれる奥田が1番手。精度の高いクロスからチャンスを演出する。個人的に、背後やCBとの間のスペースのケアが気になっていたのでスペースへの対応力をさらに高め、絶対的な存在となってほしい。

控えには、福島から加入の『ホトちゃん』こと北村。昨シーズンは序盤戦に左WBのレギュラーとしてチームのスタートダッシュに貢献したが、徐々に橋本陸にポジションを奪われ、昨シーズンをもって福島を契約満了となった。しかし、良質なキックがあり、保持のところも比較的安定感がある。ポテンシャルもあるので、テゲバで一花咲かせてほしい。

左足のスペシャリスト大熊が左サイドバックに入る可能性ももちろんあるだろう。

VO

まずは、先程左足のスペシャリストと紹介した大熊。
お気づきの方もいるかもしれないが、オフシーズンにこの男さえ残せばなんとかなると言っていた(笑)。そのぐらい重要な選手だ。
とにかく左足のキック。『黄金の左』と言ってもいいだろう。個人的に、去年の33節の松本山雅戦でボランチで出場したときに、ポジショニング、ゲームコントロール能力、視野の広さが素晴らしく、ボランチとしてショートパスでリズムを作るだけでなく、持ち前の左足を生かしたサイドへの展開、ディフェンスラインの裏を狙う一気に局面を変えるボール、と多彩で衝撃を受けた。明らかにボランチのほうが良さが活きると感じ、もし千布が抜けたら絶対にこの選手をボランチで使ってほしいと思った。
だが、お恥ずかしいことが(笑)。
今までずっと本職はサイドバックだと思っていたが、フォロワーさんに最初は本職はボランチだったということを教えてもらった。(笑)。今季はチームの中心としてフル稼働に期待したい。

そして、新10番の下澤。得点も取れるプレーメーカーという印象がある。秋田では伸び悩んでいたがテゲバで花が開いた。ただ、今シーズンの松田監督のサッカーへの適応が少し気になるところ。しかし、昨シーズン相当自信がついたはずで問題はないだろう!守備の部分でやや突っ込んで背中を取られたりしがちな面を改善し、新体制でも輝いてほしい。

ボランチに関しては大熊&下澤が堅そうではあるが楽しみな選手がたくさんいる。

まずは江口。ブレイク候補だ。怪我に泣き、昨シーズンの後半戦はなかなか試合に絡めなかったが、前半戦で大卒1年目ながら出場機会を多く確保した。ポテンシャルは無限大でサポーターからの期待値も高い。リズムを作るパス、決定機に直結するパス。パスのセンスはかなり高いようにうかがえる。大熊や下澤を脅かしてほしい。

日章学園高校から加入の金川はかなり楽しみな存在だ。『パスで局面を変えることが得意』と、本人が言うように選手権でもパスで存在感を発揮。プレースキッカーもできそうだ。

2年目の田中、ベテランの内薗も現状に甘んじてほしくはない。田中は勝負の2年目。ディフェンスラインもこなせるユーティリティー性を持つ。『要』となってほしい。内薗は個人的にクローザーという役割に期待したい。昨シーズンもそんな傾向はあったが、今シーズンのサッカーを考えると1点を守る展開も考えられる。そうなったときに、経験に裏打ちされた守備の引き締めという役割も期待したい。

RSH

ここからは攻撃陣だが、かなり選手が多い。ポジションはかなり流動的となると思っておいてもらいたい。
もしかすると、やや手薄なディフェンスラインへのコンバートもあるのでは?と考えている。

右サイドハーフは山崎を1番手とした。左サイドでのプレーのイメージが強いが、左サイドの選手がかなり多い中で1番右サイドの適正が高いと見て決めた。愛称は『ギュンギュン』。30代中盤に差し掛かってもそのキレは衰え知らず。J2でもまだまだ全然やれていたのでかなり心強い存在になりそう。ピッチを切り裂くだけでなく仕掛けだけでなく、持ち前のシュートセンスも存分に発揮してほしい。

控えに置いたのが松本と新城。松本はスピードを生かした突破と左足でのシュート期待のレフティー。伸び悩んでいるが、足元の能力の高さなど、秘めるポテンシャルは見受けられる。右サイドからコンカをぶち抜いてほしい。
そして、ユースからの新星新城。クラブ初のトップ昇格の選手となる彼は今後クラブを代表する選手となっていってもらいたい。ユースの試合では圧倒的な存在感を放っていた。まずはプロの水に慣れるところからスタートだ。

LSH

1番手は、昨シーズン(特に後半戦)セカンドトップ的な立ち回りで貢献した北村。本来は左サイドのアタッカーで、CFキャラの多い今シーズンは左での起用か。トップ下やインサイドハーフもこなせる攻撃のマルチロールだ。とにかくピッチを駆け回り、チャンスシーンに必ず顔を出す。今シーズンも我武者羅に駆け回り、数字に残らない部分だけでなく、数字に直接的に現れる面の活躍も期待したい。

控えるのは石津と東出の新加入コンビ。石津といえばカットインからの強烈な右足の印象が強く、『石津のドン!』に期待したい。円熟味を増すチャンスメーカーの魂はまだまだ燃え続けている!
そして、熊本ではなかなか出番に恵まれなかった東出。個で打開できる年齢的にも旬の時期になってきているキレッキレのサイドアタッカー。やや中に絞ったポジションでもプレー可能で、選手層を考えると左サイドバックコンバートなども少し頭には浮かんたがどうなるか。

CF

激戦区のCF。1番手は橋本。毎年コンスタントに得点を取っているが、ややシーズン前半の稼働率が気になる。昇格には彼のエースとしての活躍が必要不可欠。相手のディフェンスの死角から出てきて優位な状態を作り、恵まれた体格を生かしたポストプレーは1つの持ち味。やや荒削りな部分がまだ残っており、爆発の可能性を秘めている。2桁ゴールはマストで、個人的には20ゴールを目指してほしい。

その橋本の相方候補は青戸か。一昨年、おこしやす京都での活躍が目にとまり、昨シーズン讃岐でJ初挑戦をするも、1年で契約満了。決して悪くはなかったが悔しい1年目となった。シャドーや少し下がった位置でもプレーすることができ、プレーの汎用性も高い。宮崎で花開け!

そして、一番楽しみな存在の南野。ガンバユースからの期限付き移籍だ。世代を代表するストライカーで、昨シーズンは当時高校生ながらJ1のピッチを踏んだ。イメージは『ゴリゴリ』といった感じ。シュートセンスが抜群な18歳にかかる期待は大きい。サイドで尖らせるのもおもしろいのではないか。

さらに、杉浦、永田の新加入組と髙橋、佐藤の2人も控える。いずれもまだまだこれからの選手たちであると同時に、これだけの選手層を考えると、サバイバルにもなる。
特に、髙橋は橋本からポジションを奪うという心持ちで臨んでほしい。地域リーグからもう一度Jの舞台に帰ってきた伸び盛りの杉浦はJ3での爆発に期待したい。
佐藤は勝負の年。裏への飛び出しは一級品なので今年こそ魅せてほしい。永田は1年目から先輩たちにハングリーに挑んでほしい。


ちなみに、年齢別の表も用意した。()内の年齢は2023年度の誕生日を迎えたときのものとなっているのでご注意を。
昨季に引き続き、楽しみな若手(20代前半)は多い。20代後半や30代の実績がある選手を複数名獲得し、バランスの良い編成になっている。


そして最後に。公開トレーニングマッチを観に行ったブログの読者さんから情報をいただいたのでそれを受けての個人的な感想をざっくりと。

・システムは、松田監督が愛用してきた4−4−2とは限らない可能性。色々トライしそう。3トップにも挑戦するのか!?4バックは確定か。
・やはり層が厚い攻撃陣はコンバートもなくはなさそう。
・CFが本職なキャラクターは多いが、右WGなど右サイドのポジションに流す可能性も。
・既存の選手も昨シーズン主にプレーしたポジションとは違うポジションでの起用もありそう。
・得点者に新城と南野の10代コンビの名前が。チーム内の競争は例年に増して激しそう。


J参戦3年目。ライセンスからではあるが、貪欲にJ2昇格を狙え!

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