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海洋灯(まりんらんぷ)歳時記

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季節のうつろいを感じながら、その時々に自分なりに思ったことを記録しています。
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2024雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)

仕 合 わ せ が 真 っ 直 ぐ 伸 び て ゆ く 予 感 マ リ ン ラ ン プ が 照 ら す 初 春

2021草露白(くさのつゆしろし)気がつけば蝉の泣き声遠くなり熱かった夏フェードアウト

なぜかオリンピックよりパラリンピックに感動したな~【3行短文】 あんなに はげしく ないたて せみたち あめふり こやみに なっても まったく きこえず ただかぜ すずしく ふきくる そのぶん よるには ここぞと ばかりに すずむし こおろぎ そのたの あきむし あめにも まけずに じぶんの アピール ことしは いつもと ちがって テレビに くぎづけ あつさの 暑さが 熱さに なってた そのなつ がしずか におわる 草露白(くさのつゆしろし) 草に降りた露が白く光っ

2021寒蝉鳴(ひぐらしなく)移りゆく季節感じて海の上思い通りに波は動かず

この夏休みの出来事【3行短文】 このなつ やすみは おおあめ とコロナ いすわり どこにも いけずに おわった けれども ぎりちち はつぼん ぶじおえ ようやく かたのに おろせた それから ねんがん かなって なみにも のるには  のれたが やっぱり おもいど おりには  いかない ものだと つくづく かんじる なみまつ あいだに みたうみ いろこく きせつは かくじつ にあきへ とかわる 寒蝉鳴(ひぐらしなく) カナカナと甲高くひぐらしが鳴き始める頃。 日暮れに

2021大雨時行(たいうときどきふる)この夏も波の立つ日を待ち焦がれ思い届かず夕凪続く

暑すぎた夏のエピローグ【3行短文】 このとし になると やってみ たいこと いっぱい あるけど たいがい にのあし ふむこと ばかりで なさけな くなるよ それでも ゆうきを しぼって よやくを してきた ことしの なつこそ なみのり  たいけん なかなか なみとの よていが  あわずに あきへと もちこし どうなる  ことやら こよみの うえでは このなつ さいごも きれいな ゆうなぎ でおわる 大雨時行(たいうときどきふる) ときどき大雨が降る頃。 むくむくと湧

2021鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)梅雨明けを待っていたかのように鳴く蝉と猛暑の二重奏

子育テガ一段落シタ夫婦ノ休日デート【3行短文】 ひしょち のこみち いずれも おんなじ こえだの さきっぽ のように いりくん でるほそ いこみち をまよい ながらも すすんで いったら かんばん みつけた ちいさな おみせが かくれが みたいに こだちの あいだに ひっそり たたずむ ここでは さわがし いせみの こえさえ やさしく きこえる マンゴー ココナッ ツミルク のアイス であつさ わするる  鷹乃学習(たかすなわちわざをならう) 鷹の子が飛ぶ技を覚え、

2021半夏生(はんげしょうず)解禁の素潜り漁よ今年こそ磯笛ひゞけ宝の海に

輪島の海女漁は、輪島沖の舳倉(へぐら)島や七ツ島を主な漁場とし、7~9月にアワビやサザエを採取する。 昨年はコロナ禍による外出自粛や飲食店の休業を受け、取引価格が低迷。450年以上の歴史を誇る伝統の素潜り漁が、漁期途中で初めて中止された。 能登半島輪島の海女の心意気【3行短文】 いそぶえ はすもぐ りしてる あまさん がうきあ がりくち をほそめ ていきは  くときに なるなぜ かかなし げなおと きょねん はコロナ のせいで がいシュツ じしゅく いんショク てんなど

2021梅子黄(うめのみきばむ)もう二度と一人にしない約束がブレーキをかけ波に乗れない

君ニ捧ゲル僕ノ青臭イ自由【3行短文】 まだいち どもけい けんした ことない ナミにノ るという かんかく ためして みたいと またわる いくせが かおをだ しかけお もいだす やまそだ ちのきみ はプール にいって もみずが こわいと  かおすら つけれず にいたね さびしい おもいを させつづ けてきた はんせい これから ずう~と ふたりで いようと ちかった からには ひとりに できない 梅子黄(うめのみきばむ) 梅の実が黄ばんで熟す頃。 青い梅が次第に黄色

2021蟷螂生(かまきりしょうず)夢破れ浜昼顔の哀しみに寄せては返す船の跡波

記憶ハ遠クナリニケリ【3行短文】 だれにも しられず ひっそり とはなれ ばなれに さくはな にきもち よせても おきゆく こぶねの あとなみ よせては かえすを くりかえ しここで もいちど やりなお すという おもいを しってか しらずか ながれて いったじ かんだけ  もうすぐ しぼんで ゆくはな とゆうひ しずんで しまわぬ わずかの あいだが ふとおも いださせ るうみべ のくらし 蟷螂生(かまきりしょうず) かまきりが卵からかえる頃。 ピンポン球ほどの卵

2021麦秋至(むぎのときいたる)沖休み港しじまに包まれてこの良い凪に船暮れなずむ

ごもっとも。。。な言い訳!?【3行短文】 みなとに せっかく かっきが もどって  あんしん したのも つかのま またまた  きんきゅう じたいの せんげん けいぞく いざかや などでは おきゃくの げんしょう  くいとめ られずに さかなも でまわら  ないから せっかく りょうしが とっても  やすくて もうけに ならない それなら むりして りょうに でないほ うがまし このふの れんさは いつまで つづくの !?  麦秋至(むぎのときいたる) 麦の穂が実り始

2021紅花栄(べにばなさかう)この季節どうしても行きたくなって海の香りのコーヒーショップ

やめられないカフェめぐり【3行短文】 かんせん たいさく しっかり ほどこし でかける うみべの だいすき なカフェ のレモン タルトの あま〜い ゆうわく いつもは ゴールド ブレンド のんでる けどここ でのむの はちがい がわかる  おとこの ふなごや ばいせん ブレンド  なんだか なつかし いおもい でのうみ のあじが するから まんえん ぼうしき かんがつ づくけれ どもきて しまった 紅花栄(べにばなさかう) 紅花の花が咲きほこる頃。 紅花は染料や口紅

2021蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)海白み雲の割れ間の走り梅雨思いを馳せる北の大地へ

北海道のお客様から注文をいただいた。 コロナのせいでここのところ長い間旅行にも行けず、おまけにしとしとと雨が続き外出もままならない。 注文いただいたマリンランプスタンドを組み立てながら「この時期の北海道はいいだろうなぁ!」と、早くコロナが終息して自由にどこでも行ける日々がくることを望んで止まない。。。 密かな現実逃避【3行短文】 コロナ禍 であめが シトシト どこにも いけない ひがつづ ききもち がめいる そんなひ はちゅう もんして もらった ランプを くみたて は

2021竹笋生(たけのこしょうず)夏という季節は好きだけど実は暑さに弱いフネノデンキヤ

ようやく過ごしやすい季節になってきて、海も凪が続き出漁の回数も増え市場にも活気が戻ってきた。 本当に暑くなる前のこの時期に働かなくてどうするの?と言う感じで「船のでんきや」も忙しい日が続いている。。。 肉体労働者【3行短文】 きがつく とうわぎ をぬいで しごとを している うごくと あせをか いている それでも あさばん さむさを かんじて りびんぐ のふぁん ひーたー かたずけ られずに まいにち じぶんで おかしい とおもう けれども このじき やっぱり いそが

2021蚯蚓出(みみずいずる)目の前に海が広がるロケーション素敵な店に特注ランプ

少しだけ店舗デザインのお手伝いをさせていただいたお店がオープンしました。 輪島市の稲舟町と言うところにある『舳倉屋(へぐらや)』さん。 目の前に海が広がる最高のロケーションです! 海への思いを自分なりに表現した特注ランプ【3行短文】 だれでも もってる ゆめって いうもの カタチに するのは むずかし いのかも しれない じかんも かかるし ろうりょく もはんぱ ないかも しれない それでも いつのひ かかなえ られると しんじる だいじな のことは あきらめ ないこ

2021蛙始鳴(かわずはじめてなく)ご家族と一緒に時を過ごすたび味わいの出る不思議なランプ

マリンランプと一緒に暮らそう!【3行短文】 ただいま と言うと お帰り なさいと 普通に 返って くるのが なにげに 幸せ そういう 家族に なりたい おウチを 建てたら はじめて みようよ 船舶 照明 と一緒 に暮らす はじめは ピカピカ 光って いるけど どんどん しぶ〜く 色変わ り家族 見守り その成 長と 一緒  に歳を 重ねて く不思議  なランプ 蛙始鳴(かわずはじめてなく) 蛙が鳴き始める頃。 水田の中をスイスイ泳ぎ、活発に活動を始めます。「かわず」