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海洋灯(まりんらんぷ)歳時記

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能登半島地震で被災してから復興へ向けて、季節のうつろいを感じながら31文字の言葉で前向きに綴っています。
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記事一覧

2024雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)〜秋分

我々が 悪いことでも しましたか ココロ砕いて 降る秋霖 雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ) 雷が鳴らなくなる頃。 春分に始まり夏の間鳴り響いた雷も、鳴りをひそめます。 本日のオマケ

2024玄鳥去(つばめさる)

体調を 崩して焦る 十五夜に ひと息つけと イカツリランプ 玄鳥去(つばめさる) 燕が子育てを終え、南へ帰っていく頃。 来春までしばしのお別れです。 本日のオマケ

2024鶺鴒鳴(せきれいなく)

船照らす マリンランプの 影がスキ 山で育った キミがつぶやく 鶺鴒鳴(せきれいなく) せきれいが鳴き始める頃。 せきれいは日本神話にも登場し、 別名は「恋教え鳥」。 本日のオマケ

2024草露白(くさのつゆしろし)~白露

蝉の声 重機の音で 遠くなり 暑すぎた夏 フェードアウト 草露白(くさのつゆしろし) 草に降りた露が白く光って見える頃。 朝夕の涼しさが際立ってきます。 本日のオマケ

2024禾乃登(こくものすなわちみのる)

あらし去り あの森にまた チェアリング 行けるといいな テサゲお伴に 禾乃登(こくものすなわちみのる) いよいよ稲が実り、穂を垂らす頃。 「禾」は稲穂が実ったところを表した象形文字。 本日のオマケ

2024天地始粛(てんちはじめてさむし)

漁師が 使い続けて きたランプ 荒波こえて 光り続ける 天地始粛(てんちはじめてさむし) 天地の暑さがようやくおさまり始める頃。 「粛」は縮む、しずまるという意味です。 本日のオマケ

2024綿柎開(わたのはなしべひらく)~処暑

雨恋し いつもの道も 乾き果て 土埃り舞い 復興かすむ 綿柎開(わたのはなしべひらく) 綿を包むガクが開き始める頃。 綿の実がはじけ白いふわふわが顔をのぞかせた様子。 本日のオマケ

2024寒蝉鳴(ひぐらしなく)

移りゆく 季節かんじて 雲ながれ 思い通りに 時は動かず 寒蝉鳴(ひぐらしなく) カナカナと甲高くひぐらしが鳴き始める頃。 日暮れに響く虫の声は、一服の清涼剤。 本日のオマケ

2024涼風至(すずかぜいたる)〜立秋

負の連鎖 コロナに罹り ジトジトの 汗染み遺し 秋のはじまり 涼風至(すずかぜいたる) 涼しい風が吹き始める頃。 まだ暑いからこそ、ふとした瞬間に涼を感じることができます。 本日のオマケ

2024大雨時行(たいうときどきふる)

梅雨明けて 変わらない夏 受け入れて ため息暑さ の二重奏 大雨時行(たいうときどきふる) ときどき大雨が降る頃。 むくむくと湧き上がる入道雲が夕立になり、乾いた大地を潤します。 本日のオマケ

2024土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)

ムシ暑さ 我の体力 奪いさり 思考回路も 沸点超える 土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし) 土がじっとりとして蒸し暑くなる頃。 蒸し暑いことを「溽暑(じょくしょ)」と言います。 本日のオマケ 娘が大好き❤だったので、思考回路はショート寸前〜♪

2024桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)~大暑

漕ぎだそう 朝(あした)が燈(とも)る あの場所へ フネノデンキヤ 新たな決意 桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ) 桐の花が実を結び始める頃。 桐は箪笥や下駄など暮らしの道具に欠かせないものです。 本日のオマケ

2024鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)

一つずつ 浮かべては消し 何もない ここにしかない カタチ考え  鷹乃学習(たかすなわちわざをならう) 鷹の子が飛ぶ技を覚え、巣立ちを迎える頃。 獲物をとらえ一人前になっていきます。 本日のオマケ

2024蓮始開(はすはじめてひらく)

あの日から 沖の漁り火 消え去りて 手持ち無沙汰の ブルーモメント 蓮始開(はすはじめてひらく) 蓮の花が咲き始める頃。 優美で清らかな蓮は、天上の花にたとえられています。 本日のオマケ 時々海をみたくなるのは、みんな海から生まれてきたからさ・・・