サンリオピューロランドの歴代パレードを見よう②コズミックファンタジー編
ピューロランド最大エンターテイメント・パレードを振り返る記事第2弾。
今回はコズミックファンタジーをピックアップ。
※ストーリー・演出などのネタバレを含みます
概要
正式名称:サンリオオールスターパレード コズミックファンタジー
公演期間:1997年7月~2001年6月
私が初めてピューロランドに行った頃公演していたパレード。個人的に思い入れが深い。
あらすじ・出演キャラクター
あらすじはこんな感じ。
映像に出ているキャラクター達。
リトルツインスターズが今と同じ表記になった。ホリーズ ベアは現在のサンリオ公式サイトでホリーズベアーと表記されている。
彼女たちは空から舞い降りる
ピューロビレッジの子供達は、祭りの準備をしていた。夜の広場、子供達のところへ光の精がやってくる。彼らのきらめく光は奇跡を呼ぶらしい。
七色の風にのって登場したのはキティとミミィだ。
キャラクターが高いところから地上にやってくる演出は、屋内施設ならではだと思う。主役級のキャラクターが空から登場するのは、後のパレードにも引き継がれた。
今作の演出で他のパレードと違うのは、キティとミミィが劇中最初に登場するサンリオキャラクターであるところだろう。後年上演されるパレードは、他のキャラクターが登場したあと最後に主役級のキャラクターがゴンドラで登場することが多い。
銀河の列車がやってきた
ピューロビレッジに鳴り響く汽笛。銀河の列車が到着したようだ。
一見地味かもしれないが、これはフロートや衣装をを隠しているから。フロートの布で覆われた箇所には、キャラクターがひとりいる。
列車が停車した後はキャラクター紹介。今回はこんな流れ。
キャラクターが2名呼ばれる
フロートの布を外す&早着替え
呼ばれたキャラが決めポーズ
次の車両にいるキャラクター2名を呼ぶ、以下2~4をループ
3.の決めポーズをとるところで、カメラは隠れていたキャラクターに寄る。はじめから登場していたキャラクターは画角から外れてしまうのだ。
流れ上仕方ないが、はじめから登場していたキャラクター達の決めポーズも見たかった。
フロートがいい
今作のピューロマーチ「ピューロエントランス」は、各フロートを紹介する曲。前作のスターライトパレードでは歌っているピューロが画面に映っていなかったが、今回は歌詞と映るフロートがしっかり合っている。フロートに合わせたサウンドも足されており、聴いていて楽しくなるアレンジ。
歴代パレードの中でフロートが最も好みなのがコズミックファンタジーだ。
オルゴールの上でくるくる回るバレリーナの人形、原始時代の卵から顔をのぞかせる恐竜……。どのフロートも個性的で、それぞれ凝った仕掛けが施されている。
本作のフロートは、あの頃のピューロランドの雰囲気によく合っている。現在のサンリオから抱く印象とは少し違うかもしれないが、この世界観もまさしくサンリオだ。現在のピューロランドにも、各ファクトリーなど昔の雰囲気が感じられる場所が残されている。
余談だが、このバージョンのピューローマーチは現在もカラオケで歌える。歌いたい方はDAMへ行ってみよう。
総合的な感想
本作は子供たちの夢を詰め込んだような作品だ。楽しげなアレンジのピューロマーチ、個性的なフロートなどわくわくする要素が沢山ちりばめられている。
キティ達の登場の仕方や劇中で起きたトラブルを観客の力を借りて解決するといった点は、後のパレードにも引き継がれ定番化した。
ストーリーは劇中歌でほぼ語られておりあっさりめ。後半のキティ・ミミィの台詞など、メッセージ性はスターライトパレードより強くなった。
様々な動画サブスクで配信されており、視聴が比較的容易なパレードのひとつ。童心に返りたい方に特におすすめだ。
画像出典:「サンリオピューロランドDVDスペシャルコレクション パレード」(2003年・サンリオ)