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ネイチャーフィールドⅩ~生命体観察マガジン(動物)2020・09 その16

ネイチャーフィールドXという自然の宝庫を所有している、20.315です。
変人なので、時間のある時はこの200坪のフィールドで自然観察と開墾を行っております。

さて、上記写真ですが、これは何だと思いますか?

ネイチャーフィールドXには広葉樹のケヤキの大木が7本と針葉樹の一種、マキの大木が1本生えていますが、このマキの木の根元にある穴、それがこの写真です。太い根もいくつか地表に露出していますが、その根の間を這うようにできている「穴」

そう、これは・・・。


ネイチャーフィールドX 動植物10


アライグマの穴、というか巣、住処なんです。なぜ、住処ということがわかるのかというと、この巣の2~3メートル離れた場所に、糞が転がっていたからです。

毎週、同じような場所に糞が落ちていたので、何かが棲息しているに違いない、と思っていました。アライグマの糞を画像検索したら、まさに、それっ!という感じだったのです。

残念ながら、証拠写真が撮れていないので、ここには秋田市のHPから借用したアライグマの写真を載せました。

昨年の夏頃、例によって20.315はここで竹を伐採しながら、枝打ちに精を出していました。すると背後から、ザザザッと物音がし、(何や?)と思い後ろを振り向きました。

何と、アライグマと私が向き合ってご対面!

一瞬、(なんでこんなところにタヌキがおんねん?)と思いましたが、彼(彼女?)はすぐに踵を返して猛ダッシュし、隣家の竹藪に逃げて行ってしまいました。彼は彼で(なんで俺の縄張りを荒らしてんねん!)と20.315に対して憤慨していたに違いありません。

状況証拠と見た目から、やはりタヌキではなくアライグマと確信。

思い起こせば、2018年秋まで、ここは50年以上も放置されていた竹藪だったのです。アライグマが棲みついてもおかしくない住環境でした。ケヤキやマキ等の大木と無数の竹が生い茂っていたわけですから、雨風をしのぐことができて、動物が生活するのに十分快適な環境だったのでしょう。

↓ 伐採を始めた2018年11月のネイチャーフィールドX

ネイチャーフィールドX 動植物11

結果的に、20.315は彼(彼女)の住処を奪ってしまいました。
とはいえ、アライグマもこの場所に昔から棲息していた生物ではありません。おそらく、ペットが野生化したものでしょう。

事実、自治体HPにも注意喚起されています。

「特定外来生物であるアライグマの被害が県内の広範囲に及び、深刻化しています。当該自治体でも被害相談、捕獲数が増加しており、市街地にも出没しています。アライグマは見た目の愛らしさからペットとして移入されたものが野生化、全国的に分布が拡大しました。農作物への被害、営巣のための家屋侵入などが埼玉県内でも増加し、防除計画を策定し対策に取り組んでいます。(中略)自治体では被害相談に応じ、アライグマ捕獲のための箱罠を設置しています。依頼に応じて職員が設置し・・・」

捕まえた後は、殺処分されることになっています。環境省のデータによると、2008年には全国で14000頭以上のアライグマが捕獲されています。

凄い数ですね。

ちょっと可哀想な気もしますが、アライグマはアライグマ回虫、狂犬病など感染症を媒介するケースもあり、要注意生物でもあります。ですから、殺処分もやむをえない措置といえます。


おいで 今日も ラスカル 僕のひざへ
覚えているかい 初めての水遊びを
きみは嬉しそうに きみは嬉しそうに
波と遊んだ 池百合の花をゆらして
                 ~「あらいぐまラスカル」から


なんて情緒あふれる、メロディーと歌詞!
と思っていましたが、夢幻だったんですね。残念。

アライグマを見つけたら、自治体に相談しましょう!

※アライグマの写真以外は、全て20.315が撮影。




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