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豚舎から経済的自由へ

「豚舎」と聞いて「豚小屋」を思い浮かべるのであれば、極めて普通の感覚です。でも、「豚舎」からサラリーマンを思い浮かべる方は、いつか経済的自由であるFIREを目指している方、もしくはそれを頭の片隅に置いている方に違いありません(意識高い、とはいいません)。

2019年秋、ちょうど30歳で『三菱』冠の会社を退社し、配当金での生活を始めた日本の若きブロガー「三菱サラリーマン」さんのことを取り上げます。

彼はその名の通り「FIRE」=「Financial Independence, Retire Early」=「経済的に独立して早期退職するライフスタイル」を入社時から決意し、地道に着実に株式投資を実践しおよそ7年のサラリーマン生活で7000万円相当の金融資産を持つに至りました。

彼は会社のことを「豚舎」と呼んでいます。伝統があり、かつ日本最大のグローバル企業といっても過言ではない三菱さんを、です。とはいえ、決してディスっているわけでもないところが彼の素晴らしい点でしょう。

ブログから読み取れる彼の頭脳明晰さ、やさしさ、ユーモア、そしてストイックなまでの禁欲態度は、絶賛に値します。いや、マジで頭が下がります。

20.315は彼のブログに出会った2018年夏、むさぼるように読みました。

「もっと早く彼のブログを知っていれば!」

彼を皮切りに、株1000さんやたっちゃんさん、かんちさん、インベスドクターさんなど、今はいろんな方が株式投資の先生です。あの桐谷さんも、ですよ。

「投資」は、決して「投機」ではありません(ん?これ投機ちゃうか?と思う時もないではないですが)。

秋葉原

三菱サラリーマンさんの資産形成の手法は極めて単純です。単純ですが、誰でも真似できることではありません。給料の8割を毎月株式に投入し続け、配当金が入ったらこれも種銭として投資にまわす。退職したころ月平均の配当金は約20万円となりました。若干30歳で、です。まさにFIREを体現されたわけですが、人生100年時代、今後も彼の生き方に俄然注目です。

日本企業の配当政策、自社株買い、TOBなど株主を重視した経営が近年目立つようになり、累進配当政策まで掲げる企業も出てきました。「株式投資」は有効な資産運用としてもっと広がるかもしれません。そして、ひょっとすると、FIREをめざす若いサラリーマンが今後増えてくるかもしれません。

20.315はセミリタイヤみたいなものですが(若くはないのでFIREではありません)、定年のない役職なので、取り合えず蓄積できるまで蓄積しようと考えています。金融資産額ですか?それはまた後日ということで。

※写真は上段が価格.comから、中段はある日の秋葉原。



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