彌彦神社【新潟・弥彦村】
秋の澄み切った青空のもと、霊峰・弥彦山(やひこやま)をバックに、肥沃な穀倉地帯が広がっています。そう、私たちが大好きな、たわわに実ったコシヒカリ(たぶん)が金色に輝いています。
この山麓に鎮座しているのが、越後一宮・彌彦神社(いやひこじんじゃ)です。※一般的には「やひこじんじゃ」。
創建は不詳ながら、『続日本後記』や『万葉集』にも記述があるように、伝承によると第6代孝安天皇の元年とのことですから紀元前392年となり、今から2400年以上前になります。
当地はタイトルにもあるとおり、弥彦村(やひこむら)という自治体に鎮座しているのですが、この弥彦村自体が彌彦神社と同一視してもいいほどです。村のHPにも次のように案内しています。
【古く神代(かみよ)の時代、天照大神(あまてらすおおみかみ)の曾孫の天香山命(あめのかごやまのみこと)が、日本海を渡り、弥彦山西側にあたる野積海岸(現長岡市)に上陸され、住民に海水から塩を作る方法や、網や釣針を使った漁法を教え、その後この弥彦の地に鎮座され、農耕技術など様々な産業の基礎を授けたと伝えられています。
命の去った後も、その子孫六代にわたって越後文化の基礎が作り上げられていったことから、天香山命をご祭神としている越後一の宮「彌彦神社」は、万葉の昔から「おやひこさま」の愛称で広く民衆から愛され、崇拝されてきました。】(弥彦村HP内”弥彦村のご紹介”から抜粋)
天香山命は天照大御神のひ孫にあたり、初代天皇である神武天皇から越国(こしのくに=福井県敦賀市から山形県庄内地方の一部まで)を平定せよと勅命が出され、見事に治めたといわれています。
したがって武運に優れているということで、源義家、源義経、上杉謙信などから崇敬を受け、天皇家、徳川家からも様々な寄進(支援)を受けています。
20.315的には、とても神社らしい神社と思います。明治神宮や熱田神宮ほどの広大さはないものの、新潟の「鎮守の森」というに相応しい、静かだけど威厳を感じる古社といえます。
さて、彌彦神社から南西に数キロ先には日本海に面した有名な「寺泊港(てらどまりこう)」があります。
20.315もちょっと寄ってみましたが、ここは超おすすめスポットですよ!
通称「魚のアメ横」と呼ばれているそうですが、そこまでお店は多くないんですが、魚がとにかく安い!
こういう港町には大体、こうした市場のような、お土産屋さんが並んでるような通りが必ずあります。観光客目当てなので、あって当然なのですが、概ね観光客用の値段になっていたりするじゃないですか。
「おいしそうだけど、高くね?これなら近所のスーパーで買うわ」
と思いますよね。でも、ここ寺泊は違います。新鮮で、本当に安いんです!
ご当地グルメとして「番屋汁(ばんやじる)」があります。いわゆる、あら汁ですね。これが大盛一杯、200円ですよ!?
最高です!うまい!
新潟観光は彌彦神社に詣でて、寺泊で番屋汁をすする。こんなに贅沢な1日は中々ないですね。
【基礎データ】
■創建 不詳 ※HPによると紀元前392年 弥生時代
■祭神 天香山命(あめのかぐやまのみこと)
■住所 新潟県西蒲原郡弥彦村弥彦2898
■HP 彌彦神社
※写真冒頭は彌彦神社HPから。他の写真は全て20.315が撮影。
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