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ネイチャーフィールドX

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20.315の開墾地「ネイチャーフィールドX」。ここに生息する植物から動物、昆虫まで、生命体がおりなす生態観察マガジンです。生命体はあらゆる生物の食物連鎖の中にいます。The f…
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2020年6月の記事一覧

ネイチャーフィールドⅩ~生命体観察マガジン(昆虫)2020・06 その10

今、地球はコロナ禍だけでなく、上記写真のサバクトビバッタによる農作物への甚大な被害で、大変なことになっています。 各種メディアでも大々的に報じられているため、ご存知の方も少なくないと思いますが、アフリカ東部で大発生したサバクトビバッタが、中東からパキスタン、インドにまで広がっていて、小麦、大麦、綿、モロコシなど各地の農作物を食い荒らし、下手をすると世界規模の食糧危機にまで引き起こしかねない災厄だ、といわれています。 最新のニュースでは南米パラグアイからアルゼンチン、さらに

ネイチャーフィールドⅩ~生命体観察マガジン(昆虫)2020・06 その9

ネイチャーフィールドⅩの番人、20.315です。 週末に雨が降ると、ネイチャーフィールドⅩでの作業もできず、生命体の観察もできないので困りもんですね。日本の雨季ですからしょうがありません。 でも、雨もしっかり降ってくれなければ堆肥の熟成も進まないので、一概に雨を疎んじるわけにもいきません。ウィークデーの水曜、木曜ぐらいに雨が降り、土日は晴れる、みたいに天気がコントロールできればいいんですけどね。 ま、そんな詮無いことを言っても始まらないので、自然に身をゆだねるのがいいん

ネイチャーフィールドⅩ~生命体観察マガジン(昆虫)2020・06 その8

ネイチャーフィールドXという自然の宝庫を所有している20.315です。 今回はカメムシ&ゾウムシを特集させていただきます。 冒頭写真は、カメムシの大御所、ヨコヅナサシガメが甲虫の幼体を鋭い針のような口で刺し、その体液をすすっているシーンです。 恐ろしいですね。 餌食になっているのは、たぶんシデムシの幼虫と思われます。シデムシの「ウギャー」という叫びが聞こえてくるようです。 このような惨い虫なので、おーちゃんはヨコヅナサシガメのことをアサシンバグ(暗殺虫)と呼んでいま

ネイチャーフィールドⅩ~生命体観察マガジン(昆虫)2020・06 その7

生命体が大好きな、変人の20.315です。 上記写真に写っている物体、何の虫かわかりますか? からだ全体がずんぐりしていてやや円柱型の、憎めないヤツです。 これは「キクイムシ」です。 体長3ミリほどの極小の甲虫、かわいいですね!卵~幼虫~蛹~成虫まで、成長の全プロセスを木材の中で過ごし、幼虫も成虫も材(ざい)を食べて生きています。 ネイチャーフィールドXには「やがて堆肥β」という木々の丸太や竹の小枝を堆積した場所に、木材が豊富にありますからキクイムシにとって、とても幸

ネイチャーフィールドⅩ~生命体観察マガジン(昆虫)2020・06 その6

ネイチャーフィールドXの管理人で、変人の20.315です。 今回は昆虫、というよりも節足動物の中でもクモ網クモ目に属するクモさんたちを見たいと思います。見たくない方はどうぞスルーしてくださいね。 クモを嫌う人もいますが、もともとクモは益虫なのでそんなに嫌われる筋合いはありません。みんな大好きなお米=稲の成長を阻害するバッタ類やヨコバイなどを狙ってかみつき、それらの体液を食し退治してくれるのですから、益虫=農家の強い味方といっても過言ではないのです。 冒頭写真は、ヨダンハ