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2023年読書日記:1月第1週。

あけましておめでとうございます。

2023年に入ってから読んだ本を紹介します。

①たろうのおでかけ:村上圭子 作

➁やこうれっしゃ:西村繁男 作

③銀河鉄道の父:門井慶喜 作

①たろうのおでかけ:
あるにちようび、なかよしの子のいえにプレゼントをもっていくたろうの
様子を描いた絵本。

いくとちゅう、たろうがきゅうにかけだしたり、あわててはしったりして、すこしはらはらドキドキかんじたりしますが、そのたびにだれかにこえをかけられて、たろうはいそぐのをやめます。そしてぶじに、まみちゃんのいえにつきました。

3歳から小学校の初級向き。

➁やこうれっしゃ:

昭和の時代の金沢から上野に向かう夜行列車の様子を描いた絵本です。

文字は出てきません。そのかわり、

寝台車両、普通座席車両の様子が、出発から途中、そして終点上野駅に到着するまでの時間の経過を追って絵で克明に描かれています。

これを見れば、昭和生まれのおじさん、おばさん達は昔を懐かしく思い出しすことでしょう。

平成以降に生まれた人たちには、昭和の時代を知るきっかけとして読んで貰いたい本です。

4歳から大人まで。

③銀河鉄道の父:

宮沢賢治の父、政次郎の目からみた賢治の人生が描かれています。

それは、賢治だけでなく兄妹5人、父母、祖父祖母、家系、のことなども含めてのものです。

賢治の学校時代、卒業後の暮らし方、宗教、そして春と修羅等の賢治の作品が世に出ることとなった経緯、それまでの苦労の様子、彼を含めた家族の健康状態なども克明に記載されていて、賢治とそれを見守ってきた家族、特に父親の心情がよくわかります。

政次郎は、賢治と弟清六、妹トシ、シゲ、クニの5人の子供たちを同じように愛し育ててきました。

そうして育てたのち、病によって妹トシ、賢治と二人のこどもを24歳、37歳と若くして亡くしてしまいました。政次郎の気持ちは如何ばかりであったでしょうか。

宮沢賢治の人生、そして父親政次郎の愛情が凝縮された感動の一冊です。

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表題の絵は、やこうれっしゃ:西村繁男 作より引用しました。

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