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夢はトリノをかけめぐる

”夢はトリノをかけめぐる”:東野圭吾  をご覧いただきありがとうございます。

東野圭吾さんは、作家歴35年ほどのなかで主にミステリー小説を数多く世に発表してきた方で、過去の作品で江戸川乱歩賞や直木賞など多くの文学賞を受賞されてきた大作家です。

彼のすごいところの一つは、主のミステリー作品以外にも手掛ける作品の扱う分野が広範囲に渡っていることです。

新参者など刑事:加賀恭一郎シリーズをはじめとした殺人事件を解決する刑事モノ、同級生、放課後、学生街の殺人などの学生モノ、スキージャンプやスノーボード、剣道、アーチェリーなどのスポーツ選手を描いたスポーツもの などなどです。

それに加えて、お笑いモノ、女性のサンタを描いた絵本、そして
エッセーの作品も出されています。

さて今回の ”夢はトリノをかけめぐる” は、東野さん自身が実際に現地に出かけて取材してきたトリノ冬季オリンピックの観戦記になります。

東野さんと愛猫:夢吉(なぜか突然人間の姿に変わってしまっている)の掛け合いの中でストーリーは進んでいきます。

内容は実際の冬季オリンピックいくつかの競技の会場に出向いて、東野さんが自分の目を通して観戦してきた生の体験情報や雰囲気などがなどが夢吉との珍道中的な掛け合いのなかで紹介されています。

実際に、スキー・ジャンプやクロスカントリー、アイススケート、バイアスロン、カーリングなどの日本人日本人の選手やコーチ他の関係者も作品のなかには実際にその活躍する様子が出てきます。

くわえて、札幌にある陸上自衛隊の冬季戦技教育隊:通称「冬戦教」の施設に出向いてバイアスロンの選手に直接対面しての取材の様子・内容もなかなかメディアに出てこないことなので興味深い内容がたくさん出てきます。

そして成田空港からトリノに向かう前日の直木賞受賞記念パーティーからの慌ただしいドタバタの時間の流れの様子や、イタリア現地までの飛行機のなかでのこと、オリンピック会場や会場周辺での観戦前に過ごした時間:食事、トイレ、みやげもの屋様子などがいろいろと描かれており、それだけでも行ってみないとわからないことだらけの事が書かれています。

この1冊の作品を読むことで、

2006年のトリノ冬季オリンピックでの日本の選手たちの活躍の様子が、
実際に見てきたことのようにわかります。

この大会で日本勢はメダルの数は多くはなかったのですが、入賞者は多く出しました。フィギュアスケート選手の荒川静香がイナバウアーで金メダルを受賞しました。

トリノ冬季はオリンピックは、時間的にはひと昔前のできごとではありますが、この本を読むことで実際に見てきたことのように頭に蘇らせることのできる本です。

それにしても、東野圭吾さんはスポーツが大好きなんですね!!!

スポーツって良いなあ!!!

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