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ドラゴンのなみだ

このお話は、東北地方のある山の中の黒森という村に古くから伝わる”鳥追い祭り”と、それに関わる人々のお話です。

この村では、どんど焼きのことを”鳥追い祭り”と呼んでいました。

・どんど焼き:各地方により、どんどん焼き 他 呼び方が異なる。

広場などに櫓を組み、櫓の周りには村の各家々から集めた正月飾りなどを置き火をつけて燃やす、一月十五日の小正月の頃に行われる行事である。お正月を地上で過ごし空に帰る年神様に五穀豊穣をお祈りし、また燃やした際の火や煙に当たると一年を、無病息災で過ごすことが出来ると言われている。

主な登場人物は、
歩(小学4年)、富蔵(歩のおじいちゃん)、ちび(歩のおじいちゃんの家の犬)、ドラゴンこと真琴(小学4年)、雄一郎(真琴のおじいちゃん)。

黒森とは別のくるまで30分ほどの町にすむ歩は、母親の出産の間だけ、一人でおじいちゃんの家に泊まり鳥追い祭りの準備を手伝うことになった。

歩のおじいちゃんの家について間もなく、ちびと散歩にでた歩はたんぼのなかに15本の竹を見つけて触ろうとした。その時”さわるな!!”と急に声がかかった。

その声の主が赤いマフラーを巻いた真琴だった。

歩は真琴の威勢のいい言葉に驚き、ちょうどその時に読んでいた本”ドラゴン入門”から連想してこの子をドラゴンと心のなかで呼ぶことにした。

ふょんなことから、この二人は一緒に鳥追い祭りの準備をすることになる。

そして、。。。。。。

なぜ真琴は歩に厳しく接したのか? 

読み進んでいくとふたりの心の状況の変化が色々わかってきます。

鳥追い祭り

絵はドラゴンのなみだ:佐々木ひとみ作、より引用しました。

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