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脱定年幻想:勢古浩爾

いままでに読み進めてきた本の数が延べ1万冊を超える、と豪語する勢古浩爾さんが定年後の生き方について語っている本。

幅広く数多くの作品を読み重ねてきたと著作のなかで語っている勢古浩爾さん。

読み込んできた本の著者や題名を引用してきて、ここにこう書かれているがわたしの考えはこうである。と気持ちいいくらいにハッキリと述べている。

それが当方の考えや生き方、信条と重なる部分が多くあり、ウンウンと頷きながら読み進めていける。

勢古浩爾さん曰く定年後の生き方は、他人に迷惑を掛けない範囲であれば、何をしてもよい。そして自分でやりたいと思わないことはやらなくて良い、と語っている。

会社勤めを終えてしまうと、趣味や旅行や貯蓄などのなにやかやをしないといけないと考えがちである。

しかし、その選択肢のなかに”何もしなくてもよい” を入れて置くだけで
すこし心が軽くなる。

定年になったからといってなんでもすぐにできるようになるわけでもなく、
何かに手をだしてみても上手くいかないことも多い。

詰まった時には”何もしなくてもよい” 式で、ぼんやり時の流れに身を任せるだけでもいいのです。

定年後くらしは、同年代の周りのひとの様子はひとまず脇に置いておいて
自分の気持ちが落ち着くような過ごし方をしていくのが一番です。

それにしても、勢古浩爾さんが引用してくる本の言葉の、その
範囲の広いこと。
元サッカー日本代表(長谷部、内田選手)から哲学者まで、
流石です。

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