芸術家たちの南仏@DIC

週末はDIC川村美術館行ってきた。企画展は「芸術家たちの南仏」。

セザンヌって近代絵画の父だったのか…。何枚か好きな絵もあるけど、どういう位置づけの画家かあんまり考えたことなかったなー。
企画展で一番印象に残ったのは、彼に影響を受けた一人、アンドレ・ドランのパノラマ(プロヴァンス風景)。
斜め上からの俯瞰で、画面左と右で別の場面が展開する構図はブリューゲルのイカロスを彷彿とさせる(けど時代も違うしたぶん関係はない)が、何かあんまし見たことないタイプの絵。画面左の暗がりに白い光の反射。近くで見るとザッとした勢いのある強い筆致。

その隣にあったシャルル・カモワンなる画家の「水浴」も割と好きだと思ったんだけど、よく見ると4人の女が水浴してる絵で、何だろ、4人の女が水浴してる絵が好きなのかな私…ピカソの「4人の水浴する女」(4人の女が水浴してる絵)とセザンヌの「4人の水浴の女たち」(4人の女が水浴してる絵)も好きなんだよな。

とか思いながら作品リスト見返してたら、このシャルル・カモワンとアンドレ・ドラン(パノラマ)、どっちもひろしま美術館所蔵だった。何度か行ったことあるので実は見たことある疑惑出てきた。ひろしまなら多分写真撮れるので次はひろしまで見たい。

あとはピカソとシャガール祭り。あ、マティスも結構あったかな。残念ながら私好みの作品は少なかったが、シャガールのタピスリー「天使の湾」と、コラボメニューの和菓子は良かったな~。てか、茶室はじめて入ったけどすごい良かった。

コレクション展は、私はマグリットが好きなのでマグリット出てて良かったです。前回1月に来たときはノーマグリットだったので。ノーマグリットノーライフ。感傷的な対話。

何か今回は企画展・コレクション展両方に登場する名前が目立った気がする。(まあでも、そもそも自館のコレクションをベースに企画展を決めるのかもしれず、毎回こんなもんなのかもしれないが。)
中でもヴォルスはよく知らなくてどんな作家か気になったがあまり説明もなく。…ということでググったら過去にヴォルスだけで企画展やってた。さては集めていますねヴォルスを!

さて、DICと言えば庭園も見逃せないよね。
去年も同じ頃に来てる筈だけど、今年はハクモクレンがもう散ってて、しだれ桜が見頃でした。去年はハクモクレンは見たけど桜はあんまり見た覚えないんだよな。暖かくて前倒しになってる?

あいにくの雨+前日比マイナス10℃の残念なコンディションだったけど、他も色々と花が咲いて賑やかで春だった。



芸術家たちの南仏@DIC川村記念美術館
2023年3月11日(土) - 6月18日(日)



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