僕の生い立ち③ 幼少期

幼稚園に通っていたらしい。らしい、というのは記憶がほとんど無いからだ。昔の写真を見て、ああそうなのかと思うだけ。

僕は小さい頃は本当に気が弱かった。ポジションもみそっかす。少ない友達もみそっかす。強い友達にしょっちゅう泣かされていた。

家の中にも安息は無かった。父は亭主関白で、理不尽に怒っては食器を投げて割ったり、ガラスを割ったりしていた。母にも手をあげていたし母も良く泣いていた。その頃の家族は父の顔色を伺っていた記憶ばかり。
怒られるときは玄関のドア外に正座させられた。父親がドアを開けて覗いてくる。閉め際にドアを思い切り開けてきた。腿にドアの角がぶつかって痛い。僕の真横を隣人が通り過ぎる。惨め。
今では児童虐待案件だが、子供の躾のために体罰を行う風潮もあったのだ。
だが、今でも恨んでいる。

続く