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2024.3.8〜11 第20回日本オープンの旅(中編という名のようやく本戦)

どうも、ケンゾーです。

過去2回、長々と前振りをしてきましたが、ようやく今回で日本オープン本戦の初日を迎えます。
ただし記憶力ほぼゼロ人間なものですから、牌姿もないですし麻雀の内容に関する具体的なものほとんどありません。
皆さんの貴重な時間をお返しすることはできませんので、その辺ご容赦いただいた上、あくまで旅の記録(プラスちょっぴり本戦の雰囲気)として暇つぶし程度になるようでしたら幸いです。

※今回はさすがに今までより長編になりました



2024.3.9 日本オープン本戦初日

前日入りして前乗りを大いに満喫した訳ですが(前編参照)、ちょいお高いヘパリーゼをちゃんと飲んでから寝たためスッキリとした目覚め。我ながら偉い。

宿の朝食をゆっくり楽しんでから、早めに外へ。知らない街を歩くのがすごく好きなので、合流時間まで少し街ブラを楽しみました。
畔木さんとはこの日に初合流。木下くんと3人でスタバでゆっくりしてから、いざ会場へ。
Xで色んな方が応援のリプくださって本当に嬉しかったです。今できることを出し切ろうと気合いを入れました。

勝負服で挑みました

話は遡りますが、本戦に出られることが決まってから、ボンレスハムファイターズの細川pにTシャツを着て大会出たいので売ってはくれませんかとお願いをしていました。本気ですかと疑われましたが笑。
まさか新作を販売してくれるとは思いませんで、さすがのエンタメ精神だなーと感心したものです。
アエルリーグで一度着用して予行演習もバッチリだったので、堂々と会場へ行くことができました。

新橋はA〜Cブロックまで分かれており、ABがメイン会場の新雀荘、Cの自分だけ同建物の別な2会場を行き来する形となります。ミーハー精神としてはABだと同会場な分たくさんプロ見られてお得だなーなんて思ったりなんかして。

1戦目の会場に着きますと、北海道から勝ち上がられた小澤プロがおられたので初めてご挨拶させていただきました。同じ北海道勢の方がいたことで少しリラックスできました。

そして対局開始前。ここで事件が起こります。

牌チェックを4人で行います。これはプロアマ等で経験したことがあります。萬子筒子索子字牌に役割を分け、枚数種類を並べて全員で確認をします。これは問題なくできるなーとやっていたところ、協会の若手女流プロ(お名前は伏せます)の方が、

「傷がないか他の面も回して確認してください」

と皆さんにクルクル牌を回して確認するよう、手本を見せながら指示してくれました。種類枚数を並べて確認するまでしかしたことがなかったので、団体によってそういうのも違うんですなーなるほど!と思ってクルクル回してみたところ…


…ん?

あれ?


牌に傷がついているのを見つけました。


(こういうのを傷っていうんだよな)と思いながら申し出ようと思ったところ、いやいやちょっと待て…


よく見ると、ほとんどの牌に傷が入りまくっているではありませんか!


新雀荘でない別会場の店舗名は伏せますが、かなり年季の入った卓と牌だったので無理もないかと思います。

しかし、先ほど傷をチェックしてねと言われてこの状況。
なんなら空港で航空券を紛失した時よりもこの時の方が瞬間テンパっていたような気がしますが、まあでもこんなのチェックし始めちゃったらきっと大会にならなくなるだろうからダマが賢明かなと切り替えました。

案の定、言い出しっぺの女流プロの方も他の対局者も傷だらけの牌たちをクルクルとチェックして平然と何も問題ありませんでしたみたいな顔をしていました。とんだピエロたちです。私も前へ習えでザル検品完了。なんともシュールなひと時でした。

そんな傷牌ごっそりチェック事件を乗り越えて、いざ本戦開始です。
年季の入った自動卓で、段差が激しく牌山を前に出すにも一苦労で神経を使いましたが、取り出しは結構練習したこともありスムーズにできました。


1戦目

自分含めた3人がツモり合い、傷牌チェック宣言の女流プロさんがお1人勝負負けして置いていかれる展開。自分は割と集中できており押し引きもまあまあうまくいき、最後までトップ争いに食らいつきながら迎えたオーラス。
逆転条件作れてリーチを敢行。その後、置いてかれていたラス目の女流さんから追っかけられます。
そのカンチャン待ちに刺さってしまい、裏ドラごっそりのおかげで直撃条件を満たされラス転していまいます。なんとも幸先の悪いスタートとなってしまいました。

うーんラス転条件恐れてダマでトップ獲りの手作りすべきだったかと言われると、その遠回りよりは短期決戦の今回は行くのも仕方なかったのではないかなーと気持ちを切り替えます。
ラス転の直撃をお見舞いされた女流プロさんは、勝負服のボンハムTシャツを褒めてくれたので許してあげることにしました。


2戦目

別会場へ移動。
渋川プロや矢島プロがいてテンション上がる中、自分の卓には「東大を出たけれど」の須田良規プロがいらっしゃいました。自分でも知っているメジャープロさんとの同卓にドキドキ。
北海道から来ましたと挨拶したら、大変ですねと労ってくださった後に「東京から来ました」とおどけて和ませてくれました。

対局が始まると、東パツの親がスーパーラッシュを始めます。勝負になりそうと見込んで押した牌が高い手に放銃してしまいます。
親相手でしたし、初戦がラスでなければもう少し落ち着いていられたかも、1ラスなら盛り返せるしまだ引いても良かったかも、という反省は残りましたが、気がつけば攻めるたびに反撃を受け、みるみる箱下まで落ちてしまいます。
リーチまでは辿り着いてもアガりきる精度が段違いで、プロの壁を一番感じたのがこの2戦目でした。
それでも手ができた時には必死にリーチをかけ、なんとか箱下から浮上するのが精一杯の4着で終了。

苦しい半荘でしたが、下家の須田プロの所作がとても優雅で落ち着いていてずっと見惚れていました。生でああいうの見るととても憧れてしまいます。
最高位戦の配信は時々見ていますが、協会のリーグ戦ももう少し見てみようと思いました。
同卓こそかないませんでしたが渋川プロと矢島プロも間近にいてとても素敵でした。

ラスラスでかなり苦しいスタートとなり、正直翌日まで残るのは現実的に難しくなりました。



さて、3戦目の前に少し話が脱線します。

前回のnoteでも書いていますが私はU-NEXT Piratesのファンなのですが、本戦2日目にあたる3/10に
『麻雀遊戯王オフ会』
なるイベントがあることを以前から知っていました。
その参加プロになんと小林剛プロの名前が!

申し込みの段階で悩みました…
3/10はちょうど本戦2日目だったのです。

2日目は狭き門とはいえ、最初から通らない前提で考えるのはどうかと思いますし、申し込んでおいて2日目通ったら前日にキャンセルというのは不義理すぎる。やはり申し込むことはせず、結果次第で枠が余っていたら滑り込めるか挑もうと思っていました。
イーピンくんのXでは若干枠が余っていると数日前にポストがありました。

ラスラスの段階で(ゼロではないけど)通過がかなり厳しいと悟り、申し込みページを覗いてみましたが、無常にも売り切れ…
ちょっぴり肩を落として3戦目に臨みました。


3戦目

連盟の古橋崇志プロと同卓になりました。
飲み上げていて見れていませんでしたが、たしか前日Mリーグの実況を代打でされていたんですよね。
(麻雀BAR Watchで流れてたけど音声までは聞き取りきれなかった)
ミーハー精神で、昨日のMリーグ見てたらきっともっとテンション上がったなーとかしょうもないことを考えていました。
対局の方といえば、中盤のインパチ放銃が大きく響き、残りの局も着アップ条件作れども早めに流されてしまい悲しみの3ラス目。
古橋プロは見た目も声もとてもカッコよかったです。
流局時に牌を開け伏せする(タン牌って言うんでしたか)時に、協会ルールでは親からではなくリーチ者から開けることになっています。練習の時に確認していたんですがそのことをすっかり忘れており、自分がリーチをした後の流局時に謎の間を生み変な空気にしてしまいましたが、無理もないですよとプロの方がフォローしてくださりありがたかったです。


4戦目

村上淳プロと同卓でした。
昨年のアエルリーグでご一緒させていただいたこともあり、2度目のずんたん同卓となりました。
村上プロから、4戦目につき皆さんにこれまでの点数を一応確認し合いませんかと提案がありました。条件がシビアな人がいないかどうかの確認ということですね。村上プロは余裕の位置、残るお2人のプロもまあ大丈夫そう、残る私といえば3ラス状態。

「正直…まあ、うーんどの着順でも厳しいですね。ハハ」

と笑顔で優しくフォローしてくださいました。
私も「思い出作らせてください」と冗談半分で皆さんにご挨拶し、村上プロに目なしの時の打ち方を質問すると、どんな打ち方をしても全体に何らかの影響は出るので普通にトップ目指して打ったらいいですよとアドバイスをいただきました。

私は村上プロがMリーグで活躍されている頃に印象に残っていることとして、ファイナルの最終戦、いわゆる目なしの状態で堂々とトップを獲りきり、そのことが賛否両論の話題になったことがありました。
風林火山が優勝したシーズンですね。
当時の自分には何が正解かなんてわかりませんでしたが、たとえ他者に鳴きも一切させずにベタベタにオリきったところでその打ち方もなんらかの影響は与えていることに変わりはないので、大人しくしてる方が世間的には無難かもしれないところ堂々と打ち切った村上プロをカッコいいなと思ったものでした。

そんな村上プロから目なしの打ち方についてアドバイスをもらえたのが、この日一番嬉しかったことでした。

さて対局はといえば、村上プロがなかなかリーチ超人ぶりを出せず少し苦しそうで、自分ともう1人が上を競り合う展開に。
途中もう少し押し返せたかなと思うところはあったものの、まずまず打ててたような気がします。
オーラス時点で2着目。
最後の最後、村上プロがトップ目から河底ロンの横移動により棚ぼたトップ!やっとラス以外の順位を獲ることができました。

ハネ満でした

いやー手順ミスったんだけどねと照れ笑いされておられましたが、改めてずんたんかっこいいなーと感じ、思い出に残る4回戦となりました。



4戦した結果、4441の-101.1で40人中36位。

最終の5戦目は、40人のうち首位のジャンプアップ(矢島プロでした)と下位11名を除く28名で争います。
残念ながら私の日本オープン本戦はここまでとなりました。

Cブロック4戦終了時

雀力からすれば本戦に残っていることも奇跡のようなものでしたし、数々のプロに混じっての試合ですから当然の結果ともいえますが、ミスはもちろんあったけれどそこまでひどい半荘はなく、自分なりには戦えた方かなと前向きに捉えることができる内容だったので良かったです。
何より良かったのは、実はほとんど緊張しませんでした。段差あるところの牌山を押し出すのが一番緊張したくらいです。これはきっとたくさん練習させてもらえたおかげかなと思っています。

下手過ぎて山ほどの課題はありますが、ひとつひとつまた勉強練習を重ねてまたいつかこういう場に帰って来られるように麻雀に向き合っていこうと思いました。

改めまして、本選出場を喜んでくださった皆さん、練習にお付き合いくださった皆さん、応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました。
結果は不甲斐なかったかと思いますが、結果以上に実りのある貴重な体験をさせていただきました。



日本オープンはここで終わりましたが旅はまだ終わってはいませんので、noteはもう少し続けることになります。
記録としてもこの本戦が一番の山場なのは間違いなく、あとはただ遊んで帰ってきた中身のないダラダラ日記になります。

と言うわけでここらで一旦ひと区切り。ここまでお読みいただいた方、本当にありがとうございました!


(あと1回で終われるかな…そのうち続きます)

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