どの資格か

どの資格を取得しても、年齢的に修行先を見つけることは容易でない。
仮に見つかったとしても、収入面から長期的に勤務することは難しいだろう。
よって、合格後から登録までのプロセスに実務従事要件等が無く、ある程度経験を積んだ後は自身のタイミングで独立できる資格が良い。というか、そうでないと生活が成り立たなくなる。

とんでもなく稼ぐ必要はないが、現職+αの収入は最低でも確保したい。
その可能性が無いのであれば、現職の環境や年功序列の給料体系を受け入れ、安定した収入と福利厚生を享受する方が結果として得策となってしまう。

その他、人生の残期間から考え、このタイミングで資格取得のために時間を投資することのリスクを考慮する必要がある。
前回記載した通り、40歳時点での手札でその後の人生を決めたいと考えている。こう決めてしまえば、それまでの間、ある程度の時間の消費は許容できる。
しかし、手札を増やす方法は、資格取得以外にもあることを忘れてはならない。

人生も仕事内容も、できる限り身軽でいたい。
できれば業務は一人で完結したい。
難しければ、サポートしていただける方を1人雇う程度の規模としたい。

社労士・税理士等の顧問業がメインとなる資格は、毎月の安定収入がとても魅力的である。
しかし、新規参入して容易に顧問先が確保できるとは考えにくい。
飛び込み営業してきた行政書士に「では試しに」と車庫証明を発注するディーラーはもしかしたらあるかもしれないけれど、飛び込み営業してきた税理士に「では試しに」と税務顧問を依頼する企業は、まぁ普通無いだろう。

不安定ながら、単発系の仕事をこなしていく業態の方がイメージしやすい。
外見的な「信頼」という意味では、年齢的には適齢期に差し掛かりつつある(あくまで年齢的には)。

何かを創造する仕事より、瞬発力を活かして、いくつかの事例をすぐに組み合わせ、妥当な方策や結論を導き出すような仕事の方が多かった。
長期的なスパンの仕事がいくつも重なると、精神的にキツくなってくることは現職で経験済み。可能であれば避けたい(難しいが)。

それでは、資格別にみていきたい。
記載事項は個人的見解。
実態は異なるというご意見は、ぜひお聞きしたい。

◆予備試験+司法試験
◆公認会計士
40歳までに合格することは不可。

◆税理士
2年の実務経験要。
科目合格が生涯有効である点はとても魅力であるが、令和5年度から簿財の受験資格の制限がなくなるため、今後はより厳しい戦いになるのでは。
就職状況はわからない。比較的稼いでいる方が多い印象。

◆不動産鑑定士
不動産は好きだけど、試験はものすごく過酷。
不動産鑑定評価基準を見たことあるけど、あれを暗記するのは脅威。
若ければ実務修習費用を会社負担してくれる就職先も見つかるだろうが、求人も少なく、40歳業界未経験合格者の働き口ほぼ無いと思われる。

◆司法書士
試験範囲が膨大。午後試験は時間的に相当厳しい戦い。
基本的には土地家屋調査士との相性が良く、兼業している方も多い印象。
しかし、私が合格できたとしても、どちらのスキルも高いレベルで維持することは困難だと思われる。
短答+記述という試験内容は土地家屋調査士と類似。

◆弁理士
これまでの人生では、仕事内容がイメージができない。
受験者層が高学歴な印象であることと、「とりあえず受けてみよう」というタイプの資格ではないと思われるため、数値上の合格率よりも厳しい試験だと思う。

◆社会保険労務士
自分の人生やキャリアに悩んでいるという点で、人事コンサル分野については興味あり。しかし、年金・保険・労務管理についてはあまり興味なし。
年齢的に、修行先の選択しは後者しかないと思われる。
具体的な仕事内容は、あまりイメージできない。

◆中小企業診断士
何も取り柄が無い私は、独占業務のある資格が欲しい。

◆行政書士
農転や開発許可申請等、土地家屋調査士との相性は良いと思われる。

◇土地家屋調査士
試験合格済み。
知名度低く、測量等現場仕事もあることから、普通の人は目指さないであろうところが最高。
技術が必要であり、一定の修行期間は必須。
測量器具やCAD等、開業の際にはある程度の資金が必要。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?