30代後半、資格試験

大学時代、資格には全く興味がなかった。

働き始めた後、士業の方々と仕事をさせていただく機会が続き、専門性・稼ぐ力・自由さなど、今まで出会ったことのなかったその特異な存在に、徐々に憧れが強まっていった。その後、将来への不安、自分の経済社会での価値、会社を辞められる選択肢が欲しい、早く稼ぎ切ってセミリタイヤしたい…。感情は徐々に変化しながらも、資格試験のことが頭から離れることはなかった。

まずは宅建に合格した。いろいろな試験に興味を持ち、手を出しては挫折し、受験しては不合格を味わい、たまに合格もした。
いわゆる8士業のうちでは、土地家屋調査士試験に合格している(この土地家屋調査士という資格はすごく気に入っている)。

そうこうしているうちに、30代後半になっていた。

今の仕事は、まぁ、サラリーマンの平均的な悩みは持ち合わせているものの、比較的恵まれている部類に入ると思う。
脱サラしたいのか?と問われると、正直結論を出せない。

いつまで資格試験の勉強をするつもりなんだ?と自問自答することもある。
資格試験の勉強なんかやめて、ニュースや新聞を嗜み、スポーツ関係やおもしろい話題が豊富で、仕事に関してはゼネラリスト的に広い知識を有する。
もしかしたら、サラリーマンとしてはそれが正解なのかもしれない。

資格マニアなのか?と言われると、そういうわけではない。
心の底では、常に「このままで良いのか?」という不安が渦巻いていて、その感情を封じ込めるために勉強しているのかもしれない。
資格試験に向けての勉強が心から好き、というわけでは決してなく、一定程度ストレスになっている。
でも勉強していないと、現状に留まることを自分で認めているような気持になり、それもまたストレスになる。

昔は趣味らしい趣味もあった。よく飲みにも行った。
しかし、ライフステージの変化や、コロナもあって、そういったものとは無縁となった。
何より、いつも頭には、資格試験と今後の人生をどうしたいのかが渦巻いている…。

遅すぎるかもしれないが、40歳を目途に、その時に持ち合わせている手札でその後の人生を決めたいと思っている。

ぼんやりイメージするのは、以下の3つ。
1.資格で食っていく
2.サラリーマン+資格を活かした副業
3.サラリーマンに集中

1つ目なら、40歳までは難関資格に挑戦、もしくは、手札の土地家屋調査士にプラスα(行政書士や測量士)を狙う。
2つ目なら、土地家屋調査士の先生方の測量のお手伝いができれば嬉しい。
でも、未経験者を土日だけ使ってくれるわけない、という話(もちろん私は調査士業も測量業もやったことない)。
これは他人に依存した選択肢でもあり、勤務先が副業を許可するかも微妙。
3つ目は良くも悪くも現状維持。
しかし、集中・努力すれば給料が増える職場ではない。

結局、自分は何を望み、どんな人生を送りたいか、だと思う。


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