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【食べたいけど、食べられなくなる…】

 最近、鮮魚売り場では、パックの持ち帰りの握り寿司や巻き寿司を常備し、販売しているところ、多し!

 そんな売り場の前に老婦人二人…
夕方で追加された握りたての握り寿司のパックが店員によりズラリと陳列され始めていた。

 どちらともなく、「おいしそうねえ、食べたいんだけど、こんなには一人では食べられないからねぇ。」
そうすると、もうお一人も「そうなんですよねぇ、おいしそうだな、ちょっと食べたいな、でもこんなにはねー」と初めてあったであろうお二人がお寿司を通して"共感"の会話がなされる。

 察するに配偶者の方に先立たれ一人暮らし…、年を重ね、食も細くなり一人前は食べられないから、買っても、もったいない…。
"あー食べたいけど、仕方ないわねえ"と同じこと思っているお二人が同じ時間にお寿司売り場の前にて、思わず言葉に出たというわけ…。

 独り言のような「つぶやき」が「同じ思いの人」と"共感"し合えるから、独り言を言ってみるのも悪くないのかも…と近くにいた私も聞くともなしに聞いてしまい思ったわけだが、ここで昨日の姪たちとのお茶の時間の出来事がリンクする。

 年を重ねると食べられなくなるなぁ…と思ったが、私の場合は今の段階は甘い物…しかし人生の先輩のこのご婦人たちの会話から、今に甘い物だけでなく、食事も減っていくんだろうなと予感した次第…

 まぁ、常識的に考えて、育ち盛りは食べたいだけ食べたいと思い、またその食べられるキャパがある場合が多い、さればその逆も然り!で老年に食べる量が減るのは自然の流れであろう。

…でも、年を重ねても、美味しい物をちょっと食べたいなぁとは思うよね。
 握り寿司四貫入りパックとかあったら、売れるように思うけど、四貫のネタは何する?ってのが問題なるだろうなぁ。

①白身か
②青魚か
③マグロか
④エビか
⑤貝か
〜とこれだけで、もう5種類になっちゃうね…

〜などと余計な事、思い、思いながら、ご婦人眺めていたら、お二人ともお寿司パック、買い物カゴに入れる事なく、その場を離れて行かれた…。

 だから何?と言われそうな内容だが、私にしてみたら、昨日、おいしそうに食べる若者と対峙した後だったので、お二人の「会話」に私も何ともしみじみと共感した数分間…。

※お寿司はフリー素材からの写真です。
#持ち帰り寿司 #食が細くなる

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