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【樫本大進&エリック・ル・サージュ DUO・リサイタル 於アクロス福岡シンフォニーホール2023.1.27(Fri)】


 ベルリンフィルのコンサートマスターである樫本大進氏のリサイタルに出かける。
 昨年2022年、コロナ禍で開催出来なかったリサイタル、本年無事開催され、本当に良かった。(とまず思う)

 ところで「DUO(デュオ)リサイタル」と銘打ってあったので、「もしかしたら、ピアノソロも入るものなのかな?チラシには何も書いてなかったけど」と思って出かけたのである。

 プログラムを見れば、演目はシューマンとブラームスのヴァイオリン・ソナタ。
 エリック・ル・サージュ氏のピアノソロはなかった。
樫本氏とのヴァイオリン・ソナタのピアノ伴奏での共演。
が、聴いていると、”DUO”と銘打ってあるのが、よくわかる。
 今日のピアノは”伴奏”って言ってはいけないのではないか?
それくらいピアノはピアノの演奏を奏で、が、ヴァイオリンの演奏を飲み込むわけでなく、出しゃばるわけでなく、調和が取れている(気がする)。

 私、ヴァイオリン(チェロなどでも)今までヴァイオリンが「主役」、ピアノはそのヴァイオリンをより引き立てるための「名脇役」!といった認識を持っていた(と演奏を聴いていて気づいた)

 が、違う!
「ヴァイオリン・ソナタは、ヴァイオリンとピアノの両者が一体となって完成する作品なのだ!」

~と私の今までの認識を書き換える記念すべき(!)リサイタルとなった。

 座った席が3Fで、ちょうど演奏家二人が重なり合って直線上に見えていたのだが、ピアノの音色がヴァイオリンを支え、引き立て、またヴァイオリンの音色もピアノが旋律を奏でている時、品良くピアノを盛り上げている感じが、変な言い方だが、"視覚"にも訴えかける気がしたなぁ。

 ところで演奏以外で心温まった事。
私の隣に座っていたのが、大学生と思しき3人の男子学生。
さらに見渡すと、若い世代の観客、またご両親と制服姿の高校生のお嬢さんなど、いらしていた。「クラシック離れ」というけれど、いつの時代も呉シック好きな方々いるんだなぁ。
 もちろん演奏者が素晴らしいから、聴きたい!と思う観客が駆けつけるのは言うまでもない。
 酷寒の夜だったが、行って良かったDUOリサイタル…。
~備忘録として~

#アクロス福岡シンフォニーホール #樫本大進 #エリックルサージュ #デュオリサイタル

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