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【名尾手すき和紙~佐賀県の伝統工芸品~】①知らないもの、発見道中!


 佐賀県伊万里市でのお墓参りの帰りで、最初に寄ったのが、小城市の小城羊羹の自販機、次に大和にある「道の駅」
「道の駅」でのお目当ては果物だったが、梨はすでに伊万里でいただき、ここで再度、梨を買う必要も無く、店内をブラブラ。

 そうすると、和紙の便せん他置いてあるコーナーを発見。
従姉は、この「名尾和紙」が大好き!と言うのだが、私には「名尾和紙、何それ?」とお初の名前…。
考えてみたら、今まで和紙を見ても、それがどこで出来た品か、考えたこと、なかった。

 従姉から「えっ、知らないの?じゃあ、今から連れて行ってあげる!」とその道の駅から3~4キロ離れたという「名尾」という地域の和紙工房に連れて行ってもらうことなった。

 山間の田園風景の中の集落にたたずむ工房は風情があり、「和紙」という伝統品を作るには、ぴったりの霊験あらたかな地域に思えた。

 しかし、実際、和紙を作り始めた理由は、当時この地は、耕地面積が少ない地域のため、かつて貧しい生活を強いられる農家がほとんどであったのだそう。
 そのため、当時、地域の庄屋さんが、紙すきの技術を導入したことが、名尾和紙の始まりになったとのことだった。
 貧困からの脱出!のための和紙作りの始まりだったわけである。現代なら、さしずめスタートアップ企業という感じだろうか?

 しかしながら、私達が現在、日常で使っている洋紙の台頭、生活様式の変化で、和紙は使われなくなり、以前は100軒近くあった和紙製造者も今は、この工房は産地最後の工房なのだそう。

福岡県の隣の県の名産品なのだが、私はこの日、その存在を初めて知った。

 従姉が「道の駅」で教えてくれなかったら、知らないまま、人生終わっていたかも…とさえ思う。
 小城羊羹、名尾手すき和紙、佐賀の伝統品に思いがけず遭遇する1日となった。
名尾手すき和紙については、つづく(はず)

#名尾手すき和紙 #佐賀県の工芸品


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