かっこいいドイツ語ランキング

文責 MasterEve

こんにちは、最近英語すらドイツ語読みをしてしまう、本企画の正代表のMasterEveです。

私は入学時に第二外国語としてドイツ語を選び、このAセメスター(秋学期)からはTLP(トライリンガル・プログラム)にて週4回ドイツ語の授業があるというドイツ語漬けの日々を送っています。

TLPについてはこちらの記事で詳しく紹介しています↓


そんな一人のドイツ語学習者として言いたいんですけど、ドイツ語って話すとかっこいいんですよ。


そりゃ日本語母語話者が外国語をしゃべれたらかっこいいんですけど、そうじゃなくて、ドイツ語そのものの「」がかっこいいんですよ。


日本人になじみ深いような例を出すと、「アインシュタイン」はドイツの名字ですし、シンデレラ城のモデルの一つとされる「ノイシュヴァンシュタイン」城はドイツにあります。これからの時期、年末によく聞くベートーヴェンの第九の歌詞もドイツ語です。高校化学を通った人であれば、ドイツ人から名前をとった「シュバイツァー」試薬にテンションが上がったりしたのではないでしょうか。


またドイツ語はそのかっこよさゆえに、アニメでもよく使われています。

例えば進撃の巨人の登場人物の名前はドイツ語で、主人公の名字であるイェーガー (Yeager) は「狩人」という意味です(実際にこの名字はあるらしいです)。大人気の主題歌、紅蓮の弓矢の冒頭もドイツ語です。

ちなみにカラオケでは「すいませんそこ右に家が」で誤魔化せるというあの部分ですが、実際には 
,,Seit ihr das Essen? Nein, wir sind der Jäger!"
(お前らは食糧か?いや、我々は狩人だ!)
と言っています。
響きも内容もかっこいいですね。

また、今年映画が再びヒットしたエヴァンゲリオンでもたくさんのドイツ語が登場します。こちらに関してはwowota氏がまとめてくれたこちらの記事もぜひ。


ご覧のとおり、ドイツ語ってほんとにかっこいいんですよ。身の回りのかっこいいカタカナ語はほとんどドイツ語といっていい(よくない)。

ただせっかくドイツ語を学ぶ者として、そしてドイツ語選択のクラス企画において、日本で見かけるドイツ語だけの紹介で終わってはいけないと思うのです。ドイツ語のもつポテンシャルをもっともっと紹介したい!!

その結果生まれたのが今回の企画、かっこいいドイツ語ランキングです。
(ちなみにランキングにするのはクラスメイトの発案です。ありがとう。)


ということで本題を詳しく見ていきましょう。

ランキング決定の要領は以下の通り
①クラスのLINEグループにて、「投票」機能を利用してノミネートする言葉を募集

②再び別の投票を用意して、かっこいいと思う言葉に1人3票投票してもらう

この際、かっこよさの基準は「音、響き」だけでお願いしました。そのため基準は完全に主観的になりますが、この記事はドイツ語の音のかっこよさをドイツ語を知らない人にも知ってもらうことを目的としているのでこのようにしました。

また参考として、大先輩QuizKnock様の以下の動画のリンクを貼らせていただきました。大変面白いです。


募集の結果、11種の言葉がノミネートされ、18人の計42票でランキングが決まりました。


それではお待ちかね、32組のみんなが選んだかっこいいドイツ語ランキングを見ていきましょう!

注1)以下で紹介するドイツ語には読みやすいようにルビを振っていますが、カタカナによるルビはあくまで「本物に近い」だけの発音です。ぜひ本物を知っていただきたいので、可能な方は別タブや別端末でGoogle翻訳を開き、コピペしてドイツ語の音声を聞くことを推奨します
注2)訳・ルビはアクセス独和辞典を参考にしています

Google翻訳はこちら






ランキング発表!


9位 1票 (3件)

Schlagzeugシュラークツォイク
訳:(オーケストラの)パーカッション、(ジャズバンドなどの)ドラムス、ドラムセット

最初から来たのは、schによる「シュ」の音です。これがほんとにかっこいい。この発音はこのランキング頻出なのでぜひ注目を。


Abgrundアップグルント
訳:深い奈落、計り知れない領域

gによる「グ」の音とかがあるとかっこいいですよね。
そしてこの言葉、文学的に「深淵」みたいに用いられるようです。今回言葉の意味はランキングの基準ではありませんが、それはそれとしてかっこいいです。


kurzgesagtクルツゲザークト
こちらはあるドイツ生まれのYoutubeチャンネルの名前で、言葉自体は造語のようです。
意味は、kurzが「短い」、gesagtがsagen「言う」の過去分詞であることから「ショートスピーチ」のような感じでしょうか。実際、わかりやすいイラストとともに数分で教育的な内容を教えてくれる動画がたくさん投稿されています。チャンネル名はドイツ語でも動画自体は英語なので、ぜひ見てみてください。

そして言いそびれてたけどこの言葉もやっぱりかっこいい。日本語でいう濁点の音が多いとかっこよく感じるのかも。


6位 2票 (3件)

Gottesanbeterinゴッテスアンベーテリン
訳:カマキリ

最初から「ゴッテス」でかっこよく強そうな響きで威嚇してきますね。意味もカマキリだしあながち間違ってない?


Luftwaffeルフトヴァフェ
訳:空軍

ここでまさかの軍が登場。この響きのかっこよさは兵隊さんや戦闘機に負けていません。
ちなみにLuftは「空気、空」を表します。ドイツを代表する航空会社、ルフトハンザ航空のルフトもこのLuftです。


Schweinebratenシュヴァイネブラーテン
訳:豚のロースト

再び登場、「シュ」の音です。そして後に続くは「ヴァ」です。この組み合わせほんとにかっこいいんですが、訳を見るとSchweineって豚なんですよね。豚ですらかっこよくしてしまう、これがドイツ語のなせる技です。


5位 3票 (1件)

Schreibwarengeschäftシュライプヴァーレンゲシェフト
訳:文房具店

単語が長くなってきました。というのもドイツ語って単語同士をくっつけた複合名詞をたくさん作るのが特徴なんです。例えばこの場合、Schreibwarenが「文房具」、geschäft「店」を表します。
そしてくっつけた結果、なんと「シュ」が二回も登場するんですよね。そりゃぁかっこいいに決まってる。


2位 7票 (3件)

Kugelschreiberクーゲルシュライバー
訳:ボールペン

この単語は普段使っているドイツ語の教科書の最序盤で登場し、そのかっこよさでクラスのみんなを興奮させた思い出の単語です。それだけに票を稼ぎましたね。
ドイツ語習いたてでこの単語と出会うのは刺激的といえるくらいのかっこよさです。


Geschwindigkeitsbegrenzungゲシュヴィンディヒカイツベグレンツング
訳:速度制限

これぞドイツ語本気の長単語。その長さはなんと26文字です。内訳はこれでもかといわんばかりの濁点メガ盛りセール。正確に発音できなくても雰囲気だけでかっこよさに圧倒されます。
ちなみにドイツといえばこの「速度制限」のない高速道路、「アウトバーン(Autobahn)」も有名ですね。


gegangenゲガンゲン
gehen(「行く」を表す動詞)の過去分詞

見るからに強そうな言葉ですが、かなり日常での登場頻度が高そうです(ドイツ語では英語に比べて過去形より現在完了形を多く使います)。こんなにもかっこいい言葉を日常で使いまくれるなんて、うらやましいぞドイツ語話者。


1位 9票 (1件)

Schwarzwardシュヴァルツヴァルト
訳:黒い森(ドイツ南西部にある森林に覆われた山地)

栄えある1位は、この単語に決まりました!!!
妙にテンションが高いのは、実はこの単語は筆者がノミネートさせたものだからです(だからって編集者権限で1位にしたりとかしてませんよ)。
いやー、かっこいい。ほんとうに何度でも口に出して言いたい。シュヴァルツヴァルト。かっこよすぎませんかね。ほんっとにかっこいいです。(語彙力)

このままこの単語のかっこよさを語りたいところですが読者を置いてけぼりにしてしまうのでこの辺にして、シュヴァルツヴァルトそのものを紹介しておきましょう。
こちらがその風景です。(画像が小さくて申し訳ない)

ダウンロード

ウィキペディアによると、「黒い森」と呼ばれるのはこの森に密集して生えるトウヒの木によって黒く見えるからだそうです。ドイツの観光地として有名で、温泉が湧くことから保養地になっているようですね。いつか行ってみたいものです。


まとめ

以上がかっこいいドイツ語ランキングの全容になります。ドイツ語のかっこよさ、わかっていただけましたか?

ちょっとでも「かっこいい」「口に出してみたい」と思った方、ぜひドイツ語の勉強をしてみてください。文法事項は多々面倒くさいところはありますが、そんなことよりもまず話してみることが大事なのです。こんなにもかっこいい言語をしゃべっている自分に思う存分酔いしれてください。言語学習は楽しいのが一番ですからね。

ということで、楽しんでいただけたなら幸いです。読んでくださりありがとうございました!!




番外編

実はこのランキングの裏で、記事担当を困らせる事件が起こっていたので一応紹介。

というのも、実はノミネートされた言葉がもう一つあったのです。

ランク外 10票

????????? ?????????? ????(一応) 
(※このクラスのドイツ語必修科目の担当教員名)

ど う し て こ う な っ た

私が募集していたのは「かっこいいドイツ語」であって日本人名のローマ字表記ではないんですよ。ノミネートされたからには記事に書かなきゃいけないけど、だからって教員の名前出すわけにはいかないじゃないですか。というかなんですか「(一応)」って。(おこです)

何よりこういう内輪的なやつを読者におもしろいと思ってもらえるような書き方をするセンスが私にはない。困りました。

困る要素としては票数もそうなんですよね。なんで1位より票が入ってるんですか?私はちゃんと「ネタ枠は何票入ってもランク外です」っていったのに…
ランキングの説明で「18人42票」とみて「少なくない?」と思った方がいたなら、ここで納得するでしょう。10票も無効になってしまっていたのです。

いやはや、東大生が大学で学ぶべきはおふざけの程度かもしれませんね(そんなことはない)。



最後に変なのが挟まりましたが、改めてここまで読んでいただきありがとうございました!



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