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展示感想: 〈湖畔に浮かぶように〉gallery FACE to FACE企画 銅版画の詰め合わせ展 その2


銅版画の詰め合わせ展、感想の続きです。

 独特な雰囲気を醸し出す長沼さんですが、最近は額と組み合わせることで、微妙な風味をだしています。

 額の主張の強さは、作品の佇む領域を外部から、隔離する効果もあるようです。

これなぞは、額の城壁に囲まれて作品に集中できます。

それ以外にも、普通の作品もでています。


乾いた風の中を、漂泊するように過ごされる日々、そういう感じもよくでていると思います。

わたなべけいさんは、オーストラリア在住の女性の版画家です。

エッチングですが、エッチングのシャープさより和紙に水彩の具材が染み込んで乾き切ったようなマットな感じが気になりました。

 わたなべけいという名前は、ついつい男性作家かと誤解してました。また、同じように誤解されていた方も数名いたようです。
 上の作品は、男性作家のものとして考えるか、女性作家のものとして考えるかで、受ける印象がことなりました。

 作品の認識は、作品だけではないところもあります。


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