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展示感想: 〈CARA A CARA〉 Gallery FACE TO FACE・新年のグループ展 40 Artists New Year Group Show 2024+ ー
Gallery FACE TO FACE・新年のグループ展の最後の感想です。誰かと交わりながらも、実は自分のことしかわからない。人がいることを知りながら、そんな中で、一人自分を重ねていくそんな表現をする二人の作家で締めたいと思います。
若井真由夏さんは、版画作家ですが、フランスにわたりアルジェで制作活動をします。具象的に見えながら、風景というキャンパスに、自分の心情をぶつけていく。そんな感じがインクの粒子によく現れていると思います。
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河野志保さんは、メディアを重ねるようにして、蜜蝋で固めたような作品を提出する。そこには
どこか、秘術のような趣を感じざるを得ない。
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それはあたかも形と色彩を封入した絵画の蝋人形であり、不死になるために、魔法をかけた箱に隠すこだわり続けた自分自身の精神の心臓のようでもある。
どこまでいっても、自分の殻は溶けていかない、そんなことすら思わせる表現です。
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相手と語りながらも、孤独が生まれる部分を持たねば、個人になれない、そんなことを思わせる作品でした。
〈CARA A CARA〉というのは、スペイン語でフェイス トウ フェイスです。
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