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展示感想:〈生命を感じるあるままの動き〉松本みさこ展「心を紡ぐ」Gallery Face to Face

 Gallery Face to Face 、松本みさこ展「心を紡ぐ」行ってきました。

 墨流しの技法で、作成した部分を貼り付けては、作成する松本さんの技法ですが、結構カラフルで、画面からはみだすような雰囲気もあります。

 今回のGallery Face to Faceの個展では、画廊の前室に、割とカラフルな作品が並びましたが、メインの場所には、色のリズム的にも落ち着いた作品が並んでいました。

色彩のバリエーションが、抑えてある分、モノトーンに近くなり、墨流しに感じる水と墨のナチュラルな力動が現れているようです。

松本さんの図像は、ヒエログリフやエジプトの壁画のような印象を受けます。


墨を流す水の力に、どこかナイルのような大河の流れを想像するのは行き過ぎかもしれません。

背景の方形の凹凸は、堆積した砂浜すら思わせます。大河の流れ、水、積み重なる黄土、生命を育む土壌を思わせます。

会場に一匹の蚊が飛んでいました、つい握り潰そうとおもいながら、そのモノトーンの姿に、自分と同じ土壌に生まれた命を感じて、何もできませんでした。

木曜日から、後半です。


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