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表現再考:田鼠化為鴽

 清明の次候、本朝の七十二候では、鴻雁北、こうがんきたへかえる、 雁が北へ渡って行くという時節の表現です。
 中国の宣明暦の七十二候では、田鼠化為鴽、田鼠が鴽になるです。

 田鼠というのは、モグラのようです。田のネズミですから、モグラというのは納得です。
 鳥のヘンの漢字は、結構、ピンと、きにくいです。鴽というのは、うずらだそうです。僕は、ウズラなら、鶉の次の方に馴染みがあるのですが、宣明暦七十二候の<鴽>はウズラなんですね。

 確かにモグラと鶉は、明るいケバケバしい色でなく、畑の土と見紛うような土の色に近いような茶色です。中国の七十二候が、面白いのは、動物のように動くものの物語を感じるところでしょうか。

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