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表現再考:立夏 2024年は5月5日

 昨日は暦の上では、夏、立夏でした。火の気が始まります。
 
 立夏の時期、本朝七十二候では、蛙始鳴(かわずはじめてなく)、蚯蚓出(みみずいづる)、竹笋生(たけのこしょうず)で、凍っていた大地の水が緩み、生命が動き始めるというかたちで、縁側に座って土地を眺めている感じですね。

 宣明暦では、螻蟈鳴、蚯蚓出、王瓜生で、初候と末候が異なります。 螻蟈は、ケラ、オケラのことです。王瓜はカラスウリのことですが、カラスウリは漢方での生薬として利用され、清熱剤で、根は括楼根、種は括楼仁となります。咳止めや胃腸関係に利用されます。七十二候を作った中国の物は、やはり生活に直接つながる印象が強いです。

 夏の始まり、兆候を示す立夏ですが、気温も各地で高くなっていたようです。これから、気温は行き来しますが、ぐんぐん盛夏に向かっていきますね。

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