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表現再考:蚯蚓出

 立夏の次候は、蚯蚓出、みみずいずるで、ミミズが、農作業中に見受けられるということでしょう。

 本朝でも宣明暦でも同じです。
 二十四節気、七十二候は、構造的には太陽の運行をもとにしていますから、農業の暦としても、本朝でも変更しなかったのでしょう。

 蚯蚓という漢字は、一つでもミミズを示すようですが、虫へんは、昆虫だけでなく、動くものです。作りとして丘、引というのは、土の中で動くものというものとして、丘、そしてその引っ張られるような、連なるような、その動きを、引、として表しているのでしょう。

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