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展示感想:「高橋亜弓・ただあやの・中島綾美 三人展 - であい - 」Gallery Field
Gallery Field、「高橋亜弓・ただあやの・中島綾美 三人展 - であい - 」行ってきました。
画廊が声をかけて成りたった企画展ですが、ばらばらな生体が、触手を伸ばして繋がるように、それぞれの個性が、新しい構造を成り立たせているようでした。
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高橋亜弓さんは版画を中心として、男性でも、女性でもない存在をモチーフにしている作家です。
中性的な存在は、神域の存在にも、生命の大樹より分かたれたいのちの根源のあらわれでもあるようです。
それが、版画の乾いた技法に伴って、あたかも、古代遺跡の壁画のようにも見えました。
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中島綾美さんの作品は、中世ヨーロッパの錬金術を思い出させるところがあります。手の届かないイデアの世界を、構造やシンボルを縁として、考えようとした営みに通じます。
地中海の太陽にさらされた街の建物の中の暗い部屋で、蝋燭の灯りだけを頼りにみる本の一様のページのようです。
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たださんの作品は、黒き森の中で行き交う異形の存在を描いています。その世界の奥行きは、どこまでも深く、彼女の精緻な描き込みが可能にしたものでしょう。
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このグループ展示は、まるで、エーゲ海から、アドリア海を抜けて、北欧に至るたびをしているようでした。
Fieldというギャラリーも、なかなか良い感じでした。
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