3年前の今日、クビキリギス幼虫の脱皮。

画像1 2020年1月14日、3年前の今日です。トノサマバッタはいる、アカハネオンブバッタはいる、オナガササキリはいる、という干し網の中、クビキリギスの幼虫も一緒でした。クビキリギスは通常成虫越冬ですが、一部は(或いは何割かの割合で)幼虫でも越冬することを、堅田の草地で最初に確認してからは続々と確認できるようになりました。前世紀末までは、単純に「成虫越冬」なんだ、と思い込んでましたが、図鑑に書いてあることが全て正しいワケではないことを、痛感し、個々の観察、発見が如何に大切かを思い知らされたものです。
画像2 幼虫越冬するクビキリギスは、当然、成虫越冬したグループとは、活動時期が違ってきます。通常9月以降に成虫を良く見るのに、ある時、五条大橋南の草地で7月にかなりの数の終齢幼虫を見て、混乱したことがあります。その後に、堅田で晩秋に若齢幼虫を発見し、京都でも鴨川沿いや宝ヶ池公園で冬や春に幼虫を見たことで、なるほど、夏に羽化してその世代の卵が秋にすぐ孵り、幼虫として越冬する、そっちのサイクルもあるのだと知りました。暖かい部屋では越冬モードを解くため、このように脱皮します。幼虫もそのまま自然に置いた方が良さそうです。

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