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5/10(金)のマーケットレポート ☆☆☆

おはようございます。
昨日の米国株式は、主要3指数+小型株のラッセル2000のうち、ダウとS&P500は上昇、ナスダックとラッセル2000は下落でした。

S&P500は、引き続き、50日移動平均線よりも上にいます。

S&P500の5月月間騰落率はプラス幅をキープしています。(+3.7%)
年初来騰落率はプラス幅をキープしています。(+9.5%、為替込み+20.9%)


株価チャート

【米国市況】株騰勢に陰り、スタグフレーション懸念-ドル155円台後半

センチメント

Fear & Greed Indexのポイントは4ポイント進み、NEUTRALの水準に戻ってきました。

長期金利上昇で、ADline(騰落株線)は大型株は上昇し続けていますが、金利上昇に弱い小型株の勢いがなくなってきました。

来週の経済指標/主要企業の決算発表スケジュール

来週も重要経済指標、決算が発表されます。

Q1決算はS&P500構成企業の決算は終わってきていますが、経済指標では、PPI、CPIの発表が特に重要だと思います。

特にコアCPIがしっかりと前年比減速と出来るかがポイントだと思いますが、民間統計の家賃価格が上昇に転じていることを踏まえると結構厳しいかもと思っています。

ただ、今Qの決算内容及び来期以降の底堅さを考えると、ある程度の金利上昇でも耐えられるのではと考えています。

改めて、円以外で資産を持つことの重要性を認識し、インフレ局面でのインフレヘッジの資産を持つことの大切さを感じます。

しっかりと数値を確認しつつ、どっしりと構えていきたいと思います。


商業用不動産ローンの延滞率が上昇、FRBが報告書で指摘

長期金利

米長期金利は後述する経済指標やFRB高官たちの発言の影響もあり、1%以上の上昇(債券価格下落)となっています。

ただ、週で見るとヨコヨコなので、やはり来週の経済指標の結果待ちなのかなと感じます。

Consumer sentiment tumbles as inflation fears surge

為替

ドル円は米長期金利上昇で日米金利差拡大ですが、あまり大きくは動いていません。
やはり来週を待っているのかなという感じですね。

原油

原油価格は1%以上の大幅下落でした。
Bloombergによると「需給ファンダメンタルズの見通しが不透明な中、上昇の勢いが失われた。前日までの上昇について一部トレーダーは、テクニカルな水準によって支えられた部分が大きいとみている。」

とのことです。

ここ数日の上昇で200日移動平均線にタッチしそうだったのが抵抗線になっている感じがして、これは良い傾向だと思います。

根強いインフレの要因の大きな原因の一つは原油価格だと思いますので、最近の原油価格の下落、落ち着きはプラスだと思います。

バイデン政権、米兵器使用巡りイスラエルを批判ーガザ紛争で報告書

注目企業決算/ニュース

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フォードがバッテリーの発注削減、EV1台当たりの損失10万ドル超に

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経済指標

昨日はミシガン大学消費者信頼感指数が発表され、予想を大きく下回り、米消費者のセンチメントは6カ月ぶりの低水準に落ちこみました。

一方で5-10年先のインフレ期待は上昇しています。

米消費者センチメント急低下、インフレ期待上昇-ミシガン大調査

金利見通し

経済指標に加え、この日も複数のFRB高官の発言もあり、金利見通しが若干変化しています。

・利下げ開始:9月FOMC
・年内利下げ回数:2回

は変化なしですが、7月以降のFOMCでの利下げ確率が後退しています。

ボウマンFRB理事、年内は利下げないと予想ーインフレ根強く

シカゴ連銀総裁、インフレ面での進展が失速している証拠はあまりない

米ダラス連銀総裁、利下げについて検討するのはまだ早い

ECBは6月利下げ「公算極めて大」、見通し確認なら-エルダーソン氏

EPS、PER見通し

FACTSETによると

2024年第1四半期決算で、S&P500種構成企業の92%がが業績を報告しています。
うち、78%がEPSのポジティブサプライズを、59%が売上高サプライズを報告しています。
※先週は、S&P500種構成企業の80%が報告を終え、77%がEPSのポジティブサプライズを、61%が売上高サプライズでした。

※2023年第4四半期決算では、73%がEPSのポジティブサプライズを、64%が売上高サプライズでした。
※2023年第3四半期決算では、82%がEPSサプライズのプラスを、62%が売上高サプライズでした

通期EPSの前回比は
2024年 +0.07%
2025年 +0.17%

バリュエーションは、S&P500の12ヶ月先PERは20.4です。
このPER は5年平均の19.1、10年平均の17.8を上回っています。
※前回は、19.9でした。

今週も2024年、2025年とも、EPS見通しを上昇させています。

まだ2024年第1四半期決算も、ほぼ報告を終えていますが、売上高のミスが気になりますが、EPSはかなり良い感じで進んでいる印象です。

今週の株価上昇でバリュエーションは高まっていますが、まだ警戒すべき水準ではないかなと感じます。

引き続き注視していきたいと思います。

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