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仕事での小さな『やめる』という選択から、今を自分らしく生きる

今日のnoteは、10月のもくもく会テーマ、「私が『やめる』という選択をした時」というテーマで書いていきたいと思います。

7月にサロンオーナーでもある澤円さんが出された新著『「やめる」という選択』にちなんでのテーマです。

この本、やるべきことに埋もれている現代人にとても刺さる内容です!キーワードはサンクコスト。

「せっかく○○したから」
「これまで○○してきたから」
という理由だけで続けていること。
それが、人生の「埋没(サンク)コスト」です。

澤さんは、このサンクコストに目を向けて、それを減らしていき、代わりに何か新しいものに目を向けていくことが自由への第一歩だと書かれています。

今日は、そんな澤さんの新著から、私のこれまでの『やめる』という選択を振り返り、これから私がよりもっと自由に羽ばたけるためのヒントを探ってみたいと思います。

このnoteが私と同じような課題を抱えている人のヒントになれれば幸いです!

資料作りにおける私のサンクコスト

「せっかく○○したから」、「これまで○○してきたから」ここから考えてみます。

パッと思い浮かんだのは、仕事での資料作成です。

「このパワーポイントの資料、せっかく○時間かけて作ったんだから。」「せっかく○枚も作ったんだから。」
と思うこと、皆さんも経験ありませんか?

私は仕事柄パワーポイントで資料をよく作るのですが、上に書いたような経験が以前は本当に多かったなぁ〜と思います。心の中で「超力作ができた!」と思ってメンバーやマネジャーに見せたところ、思っていたほどの反応が得られなかったり。反対にダメ出しを多くもらったりなど。。そんな 経験が多くあります。

以前は、そんな時には補足説明を加えてみたり、出てきた意見を基に、微修正を加えたり、Appendix(補足)に回したりと、姑息な手を使っていたのですが、最近はそれをバッサリとやめてみました。

時には、せっかく作った数十枚のスライドをバッサリ削除!なんてこともやっています。もともと50枚あったスライドが一気に20枚まで減る、なんてこともありました。

その結果何が起きるか?はい、何も起きません!^^;
むしろ資料が簡素化されたことで、伝えたいメッセージがくっきりとし、却って伝えやすくなったのです。

また最近では、未完成の状態で、資料をメンバーレビューに回したりもしています。

私の場合、一度資料を完成させてしまうと、どうしても完成した資料への思い入れが強くなってしまいます。ですので、「今回の資料のコンセプトはこんな感じです。」とか、「要点1についてはこんな感じで作ってます。」とか、そういった途中段階で一旦まずシェアしておくことにしました。

すると、「ここは○○さんが、言っていたニュアンスと少し違うようですね。」とか、「スライド5と6の繋がりが理解しずらかったです。」など、途中の段階でメンバーの意見を聞くことができました。こうすることで、これから先作っていくスライドにも、ここで確認した意見や意向を反映して、資料作りを進めることができるようになったのです。

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サンクコストを抑えるために私ができること

上記の一例からさらに深掘って、サンクコストを抑える方法を考えてみたいと思います。

1つ言えること。それはサンクコストは0にはできないということです。これを念頭に置いておくことが大事でしょう。

私の例でいえば、私が仮に資料作成のエキスパートだったとしても、誰にでも刺さる資料など作ることはできないと認識しておくことです。

例えば、私が作った資料が、メンバーやマネジャーの間では納得できたものだったとします。でも一方で、その資料は、部門外や会社外の人から見ると、「よくわからない」「イマイチな」資料と思われる可能性が常にあるわけです。ですので、自分の作った資料は、その時点、その場所で、たまたま価値が出せただけだと思っているくらいがちょうどいいのだろうと思います

言い換えるなら、仮にその資料でどれだけ多くの実績を過去に築いてきたとしても、プレゼンを行う度に「このスライドのこの表現は、今回の聴衆にとって理解しやすいものか?」「メッセージは、明確でイメージしやすいものになっているか?」を毎回立ち止まって考えることが大切だと思うのです。

つまり、昨日の自分を疑ってかかる。もっといえば、その完成した力作資料が、ある日突然、自分のパソコン上から消えてなくなってしまったとしても、「まぁいっか!」「また作り直せばいい話だ!」と開き直れる気持ちを常に持っておけるかどうか、それがサンクコストを下げることにつながると思います。

そして、これは何も資料作成に限った話ではないのです。

会社から任されている今の業務やポジション。こういったものも、パワーポイントの資料と同様に、常に変わりうるものだ、今いる自分の居場所は、明日にはなくなるかもしれないのだと捉え、日々の仕事に取り組むくらいが、結果としてサンクコストを下げるのだと思います。

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今を自分らしく生きたい人へのメッセージ

積み上げて また叩き壊して
今僕が立っている居場所を
憎みながら 愛していく
ここにある景色を讃えて

2020年12月にリリースされたMr. Childrenのアルバム「SOUNDTRACKS」の中に収録されている一曲「The song of praise」の冒頭の歌詞です。

 この歌詞は、今回のテーマ、私が「やめる」という選択をする上で実践していきたいこと、そのもののように思います。

仕事をやり遂げ、経験・キャリアを積み上げていくこと。それは多くのビジネスパーソンにとって大切なことです。ですが、その功績や成功体験にずっと縛られるのではなく、あえてそれを捨ててみること、あるいは自らの手で壊してみること。これも同時に大切なことだと私は思うのです。そうすることで、新たな可能性に満ちた世界が見えてくると思います。

歌は次のメッセージで終わります。

積み上げて また叩き壊して
今僕が立っている居場所を
嫌いながら 愛していく
ここにある景色を讃えたい
そう、ここにある景色を讃えたい

『やめる』という選択をした先にある私の居場所は、一見愛せるものではないのかもしれません。ですが、そんな新たに見える景色を、嫌いながらも愛していき、それを讃えられる私になりたい。そう願いつつ、未来へ向け、私は今を自分らしく全力で生きていきます!

今日も最後までお読みいただきありがとうございました!!

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