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読書が苦手な私の「本」による自分アップデート

今日のnoteは、今月の澤サロンnoteもくもく会テーマ「私をアップデートしてくれたもの」というテーマに因んで書いていきたいと思います。

さて、皆さんは、自分をアップデートするものと聞いて何を思い浮かべるでしょうか?

「それは、人との出会いです。」と答える人もいるでしょうし、また別の人は「スマホなどのテクノロジー。」と答える人もいると思います。

私の頭に最初思い浮かんだのも、実はテクノロジーです。テクノロジーの進化とともに、私の普段の行動も大きく変わってきたのを実感しているからです。

よし!テクノロジーについて書こう!

と、最初はこう思ったわけです。

ですが、「う〜ん、それだと単なる紹介でなんとなく面白いものにならないなぁ・・・」もっと違った角度から密かに・・・自分をアップデートしてくれているものはないだろうか?と、ここで再度考えてみたのです。

そこでふと頭に浮かんだのが「本」だったのです。

私はこのnoteでも、たまに読んだ本のbook reviewを書いているので、意外に思われるかもしれませんが、実は私は昔から本を読むのが超絶苦手です。それは幼少期から今現在に至るまであまり変わっていません。

私にとっての読書、それはまるで睡眠薬のようなものですw
数ページ読むと、よく強烈な睡魔に襲われます。^^;

こんな私ですが、、、稀にこんなことがあるんです。

なんだこの本はーーーー!めっちゃおもろいやん!!
うわーこれ!超わかるわ〜〜〜!!
おぉ!なるほど、なるほど、な〜るほど!そう考えるのね!!

こんな風に、時にめちゃくちゃはまることがあるんです。そういった本は、明らかに私の心に長年に渡り刻み込まれ、心の拠り所として、私のその後の人生における判断や行動に影響を及ぼしているのです。

今日はそんな私の読書体験を振り返るとともに、私なりの「本」による自分アップデートの経験や気づきについて書いてみたいと思います!

私の読書体験を振り返る

読書が苦手な私ですが、今でもその読書体験が忘れられないものがあります。2つだけ取り上げてみたいと思います。

読書体験を振り返るといつも最初に想起するのはこの1冊です。

この本は、タリーズコーヒーを日本に導入した松田公太さんの半生を綴った自伝です。シアトルで飲んだというたった一杯のスペシャルティーコーヒーが、松田さんのそれまでの人生での経験とつながり、そして情熱とつながり、人とつながってタリーズの日本導入へとつながっていくストーリー。

普段読書もしていなかった大学生の私が、この本に関しては食い入るように読み、読後にはなんと、感動のあまり著者にお礼メールまでするハマりっぷりでした。(ちなみに、その後松田さんの秘書の方からThank youメールをいただきました。)

当時の私は、社会人2年目の冴えない新人MRでした。だけどとにかくコーヒーが好きでした。タリーズが好きでした。(当時はスタバよりも。)そして、そのいつも行っているお店の創業者に、こんな情熱的なストーリーがあったなんて知りませんでした。

仕事とは何か、情熱とは何かをこの本からインプットいただきました。その熱い思いは、その後の私の社会人人生に於ける行動にも影響を与えているように思います。

2冊目はこれです。↓

言わずと知れた超大ベストセラーです!

人が持つ悩みの原因は、すべて対人関係にある。
他者の課題と自己の課題を切り分け、他者の課題は切り捨てる。
自己を認めてもらいたいという承認欲求を捨てる。
そして、今ここを生きる。

この本が発売された当時(2013年12月)、私はとあるチームのリーダーをやっていました。それが本当にすこぶるうまくいっていなかった。メンバーから嫌われ、チームの課題も山積みになる一方。
そんな中、偶然書店で手に取ったのがこの本でした。

これ「お前今読め!」と言わんばかりのタイトルやな。。。

そう思って即買いしたのを記憶しています。多くの人に感動と共感を与え続けている本だけあって、私の心にもグサグサとナイフが突き刺さりました。

この本を読み終える頃、私はリーダーを降りることにしました。転職で再スタートすることを決めたのです。チームからは身勝手だ、無責任だといった雰囲気を感じました。ですが、この本があったお陰で、私は清々しく自分の心を保つことができたのです。そして、その効果は、人への接し方にも影響を及ぼしました。

今でも覚えていることがあります。関係がギクシャクしていたメンバーのうちの1人にメールを書いたのです。結婚へのお祝いメッセージとともに、周囲に振り回されず、自分らしい人生を送って欲しいといった内容のメッセージを書き添えました。まさに「嫌われる勇気」での学びを実践したのです。

後日、そのメンバーだった方から返信がありました。そのメールには「ありがとう」の思いが沢山詰め込まれていたのです。私の次の会社(つまり現職)での成功があったのも、実は「嫌われる勇気」を読んだことに起因した部分も大きかったのかもしれません。

完全読書完読よりも情熱読書情読を!

と、こうして自分の読書体験を振り返ってみて思いました。

私に刺さった本というのは、"売れてるから"とか"話題だから"とかいうのではなく、その時々で自分が心の奥底に感じていたぼんやりした感情、情熱といったものをうまく浮かび上がらせてくれたもの言語化してくれたものなのだと。

つまり、大事なのは本を選定するために熟考したり、その手にした本を完読することではなく、その場、その場でのインスピレーションなのだと。

偶然の場面でまたまた遭遇した書籍、それがいつの時代に書かれた者であっても、ビジネス書でも小説でも雑誌でも、それが売れていようがいまいが、そんなこと一切関係なく、自分がのめり込めるものにただひたすらに情熱を注ぎ込み読み上げること。それが私に合った読書術なのだと気づきました。

だから、とにかく"偏食"であってもいいから手に取る、読んでみること。自分に刺さるものがあれば、きっと自分の内面から「この本で誰かと語りたい!」「感じた想いを自分の言葉で言語化して著者にお返ししたい!」と思うはずです。

そんな素敵な「本」との出会いを求めて、今日も私は書店をぶらぶらするのです。

一度しかない人生。今ここにあるインスピレーションを胸に_。

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