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生得主義ってなんだろう?

「生得主義」とは、知識や観念は経験で身に付くとする「経験主義」に対して、対義語となるものです。

これは、人間には生まれつき「理性」や「観念」が備わっているとする考え方であり、例えば「善悪の区別」、「最低限の道徳」、「完全の概念」などは、経験によって学んだ事ではないとデカルトは考えました。

このような人間(ホモ・サピエンス)特有の、先天的な理性や観念の事を「生得観念」と言います。

人間は「生得観念」を持っていると考える事を「生得主義」と言い、「理性主義」や「合理主義」とも言われます。

私Tetsuの考えとしては、この時代には、まだ脳器質的な障害などは定義されていませんでしたので、例えばサイコパスや反社会性パーソナリティなど、所謂に異常と捉えられる領域にまで踏み込まれてはいませんし、脳科学的知見なども当てはまるモノではありませんが、なんにせよ母体内で育っている10ヶ月の間に、脳や心(魂)が育まれ、遺伝的要因や外部刺激(母体内の赤ん坊には音が振動/骨伝導みたいな?によって通じているとされている)などによって、受け継がれていく部分もあるのだろうと合理的に考えます。

※生まれてすぐの赤ん坊には免疫があると言われていますが、これは母体から受け継がれたモノであり、免疫とは自然環境に適合する為に備わった防御システムの事であり、細胞遺伝子や抗体遺伝子からなっています。

つまりは、遺伝子を受け継いでいると云う事です。
遺伝子とは、人格などを形成する基質となるモノですが、精神性や神経性、特性や障害などが遺伝し易い傾向にあるのもこの為と言われています。

なお、前述した「経験主義」はジョン・ロックが考えた事であり、次回は
「経験主義」について行います(多分)。

(おしまい)


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