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四気質説ってなんだろう?

これは、ガレノスによる「4種類の体液のバランス」によって、ヒトの性格は決まると云う説になります。

人体を「物質」として捉える事で、「医学」を「宗教」から切り離したヒポクラテスの「四体液説」が、ガレノスの「四気質説」の基となったものです。

体内に流れる体液には、「血液・粘液・黄胆汁・黒胆汁」の4種類があり、そのバランスによって、個人の気質(性格)が決まるとガレノスは主張しました。これを「四気質説」といいます。

①多血質(体内に血液が多く、社交的で明るく、楽天家、自信家など。)

②粘液質(体内に粘液が多く、理性的で冷静、内気で穏やかなど。)

③黄胆汁質(体内に黄胆汁が多く、積極的で短気、情熱的、精力的など。)

④黒胆汁質(体内に黒胆汁が多く、抑うつ的で神経質、芸術家肌など。)

四気質説は、思いつきの域を出る事が出来ませんでした。ただし、この説は人間の性格を、「躁うつ気質」、「分裂気質」、「粘着気質」など、いくつかの類型に分けて考える、20世紀以降の「性格類型論」に繋がる要素となったものです。

※次回は、「類型論・特性論」についてお送りします。

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