シュガーリリックの1年、私の1年

2021年3月28日、シュガーリリックが1周年を迎える。

シュガーリリックは774inc.に所属しているバーチャルYouTuberユニットだ。
 ヒップホップが得意で低音ボイスが魅力の『龍ヶ崎リン』
 小悪魔的キャラで抜群のダンスパフォーマンスを誇る『虎城アンナ』
 ニッチな趣味を持ち圧倒的な雑談力を誇る『獅子王クリス』
この3人からなるグループが『シュガーリリック』通称シュガリリである。
私はこの3人が大好きだ。

 その大好きな3人が今日1周年を迎える。誰も欠けない1年をなんたるすごい事か。だけど私はこの日を迎えるまで小さな嫉妬と無力感に苛まれていた。

 私は絵も描けないし切り抜き動画も上げてないリスナーである。応援の形は数あれどファンアートと切り抜き動画はずっとわかりやすく強い応援だと個人的に思っている。
 「がんばれ!」を100積み重ねても1つのファンアートに勝てない。
そんなのは気のせいだとわかっていてもどうしても心のどこかにその影を置いたままこの1年を過ごしていた。
 絵を描く練習もしてみた、切り抜き動画も作ってみた。でも上手くならないし動画もついぞあげれない。それでも練習して上手くなっている人はいるし切り抜き動画を上げ続けている。
 継続できない自分の心が本当に嫌いだった。

 そんな日々の中である企画が始まろうとしていた。シュガリリのリスナー『シュガリスナー』による1周年動画制作だ。
 喜ばしいことだ、みんなで1周年を祝おうとしている。ぜひとも参加したい。だが私は手を挙げることはなかった。出来ようもない、私に何が出来ようか。そう思ってしまった。
 結局有志は集まり制作は進んでいった。今考えると馬鹿馬鹿しい話だが私はこの有志たちに嫉妬していた。お前が手を挙げなかったのが悪い!そう、その通りこれまた自分が悪いのだ。ただ嫉妬だけは止めることは出来なかった。シュガリスナーと呼ばれる人たちがあくまでその有志たちを指してる言葉としか思えなかったのである。その日から影は大きくなった。
 
「なにやってんだろ私は」
応援するために自らも高めない、ただただ小さな嫉妬を燻り続ける日々、影に押しつぶされそうな毎日。それでもここを離れたくなかったのはシュガリリが大好きだったからなんだと思う。

 そんな私に1つの転機があった。1周年記念動画のメッセージ募集である。
シュガリリへ向けての1周年のメッセージ、これを動画内で使うというもの。いわゆる誰でも参加できるタイプのこの募集に私は少し救われた。今まで勝手ながら有志だけで作る動画だと思ってたのがここに来て『シュガリスナー』の総意で作る動画なんだと思ったからだ。そして気づいた、私の嫉妬は仲間はずれにされてたと思って出た嫉妬なんだと。だから嬉しかった、仲間に入れてもらったみたいで本当に嬉しかった。

 そして今日、その1周年記念動画が公開された。驚いた、感動した。たくさんの労力とそれ以上に愛が注がれたその動画は短いながらも大変素敵なものだった。
 本当に自分を殴りたくなった、この人たちは愛を全力でシュガリリにぶつけてるのに私は何をやってるんだと。火がついた、この人たちに負けたくないと。私だってシュガリリを愛してるんだと心の底から叫びたくなった。

 気がつくともう影は消えていた。

 正直この1年、たくさんの愛をもらいっぱなしで何も返せてない1年だった。でもこれからの1年はこれまでの1年を繰り返さないように進んでいく1年にする。今はこんな風に駄文を書き連ねるしかできないけどいつか、今日見たあの素敵な動画にまけないぐらいの愛を表現したい。だからもう横は見ない、私は大好きなあの3人をきちんと見つめていきたい。
 

それが私のこれからの1年

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