愛とは

信じていたというよりは、思ったより誠実な人ではなかったということ。
口では感謝を言っても、自分勝手に行動する人だったということ。
大切な関係だと言いながらも、不満や不安を話し合えるような人間ではなかったということ。
頑張るとか大好きだとか、自分の機嫌で簡単に変わる人だったということ。

そういう小さな“関係性”への裏切りをされてた。
そしてそれを僕が許すことで「こんな自分でも大丈夫なんだ」と、確認したいが為に利用されていた。

疲れてはいなかった。
元々そういう人間だと知っていたから。
腹が立つことはあった。
言葉の裏を読んだつもりで、ネガティブに受け取られることが多かったから。
そして悲しかった。
僕が出来ることが、その小さな自尊心を守る為に利用されることだけだったんだということが。

結局人間は自分が一番カワイイ。
それは誰しもがそうだから、それを身勝手とは思わない。
だけど、自分がカワイイからって人を粗末に扱うのは違う。
身勝手で理不尽な言動をされて、ずっと許さなくちゃいけなかったのだろうか。

少しだけ期待していた。
好きという言葉の99%が依存心でも、1%は本当に純粋な愛じゃないのかと。
それが100%依存心で、期待してる言動が無ければ簡単に投げ捨てられるような愛だった。
僕が傷付く可能性も、そもそも僕の立場の視点なんて1mmも考えてない。
こんなに不誠実だったのか、と呆然とした。

愛とはなんだろうか。
なんだったんだろうか。
人はなぜ簡単にそれを売ったり買ったり、手放したり捨てたり、大切に扱わないんだろうか。
自分のものも人のものも、簡単に踏みにじっていいわけないのに。

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