もうすこしだけ
私自身はどうだろうか?ゴールが大きすぎて、遠すぎて、一般市民には何もできないような気がしてしまう。
持続可能な社会への働きかけを、私に意識させるきっかけをくれたのは山本俊晴さんという医師だった。彼の本「世界で一番いのちの短い国 シエラレオネの国境なき医師団」とは、中学3年生の時に地元の図書館で出会った。私が中学3年生だったのは、アメリカ同時多発テロの起こった2001年で、この2つの出来事は私の人生の進路選択に大きな影響を与えた。
「何かしらの分野で国際協力に関わりたい」そう願って山本さんの本を読み、彼の動向を追い、幸運にも大学生のときにはお会いすることもできた。
山本さんとお話ししたときに「 国際協力をやる人で、最大のネックになるのが結婚だ。特に女性の場合、出産と育児の関係で問題になる。国際協力はやりたいけれども、早く結婚して子ども生みたいという女性が、割と多い。両方の夢をもっている子が多いんだ。そういう子が、俺のところへもいっぱいくる。結婚願望、あなたはどうなの?」と言われた。その当時は結婚願望とか子どもとか具体的に想像出来なかったが、17年後の私は子どもがいてシングルマザーになっている。当初の目標だった国際NGOで働くという夢とはほど遠く、田舎の精神科病院で看護師をしている。
でも、子どもがいるからこそ、この地球が壊れることなく未来まで続いてほしいという思いは強い。中学生の時より、より強く願う。自分が死んだ後、息子や、孫や、彼を取り巻く彼が大切に思う人たちが、長く平和に幸せに暮らしていける社会であってほしい。
そのために、私にできることは何なんだろうか?
noteを2年続けてきて、最近分かってきたことは、それはほんの些細なことでいいんだということ。
「愛の反対は無関心」は、言わずと知れたマザーテレサの名言。
社会のつながりが薄くなっている今、マンションの隣の部屋の住人が孤独死していても気づけないかもしれない。
でも、優しくしてくれる他人がいることもまた事実。もう少しだけ、あと少しだけ、自分の声の届く人のことを気にかける。誰かに優しくされると、嬉しくなって、自分も誰かに優しくしたくなる。優しさや喜びが波紋のように広がっていく。
「優しい世界が一ミリでも広がりますように💖」は、noterこれでも母さんのお決まりの名ゼリフである。このセリフは、そんな思いが詰まった取り組み「みんなの俳句大会」のスローガンと言ってもいいんじゃないかと、2年間応援ポジションにいた私は思う。
noteの優しい世界が、現実社会の幸せが続くことを祈って、拙い言葉でこれからも書いていく。
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