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私の自伝12

自分が手遅れだと思わなかった母は

必死に癌と闘ってくれていました。


私が大人になってから伯母に

「母は手紙のひとつでも書いてくれなかったんですか?」

と聞いた時、伯母は

ごめんね。妹は必死になって生きようとしていて

闘っていて、そこまでできなかった…


と言いました。



たしかに、余命宣告もしない時代に

なぜ娘に手紙を書くのか?

母は疑問に思うかもしれません。



私に会うために生きようと

必死に闘ってくれていた母には、

娘に手紙を書いてあげて

なんて言えなかったのかもしれません…




続く。

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