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私の自伝14

母が亡くなり、

葬儀の時

私は覚えていませんが

「お母さんをあんな箱に入れちゃだめ!」

と言ったそうです。


タクシー運転手の父親と四歳になったばかりの娘。

父の親戚は、

一人で育てられないから

施設に預けたほうがいいと言ったけど

可哀想だから

と自分のところに置いた。



私にとっては父親といるほうが

よほど可哀想な人生だった。


施設に預けられたほうが幸せだった…


可哀想だと子どもを手放さなかったのは

自分が寂しくて

子どもに寂しさを埋めてもらうためだったから。


私は父親の道具でも、物でもないのに。




続く。

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