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『心が変われば行動が変わる』 遠藤諒

明治学院大学男子ラクロス部マネージャーを務めさせて頂いてる遠藤諒と申します。

明治学院大学男子ラクロス部は昨シーズン、9年ぶりとなる悲願の一部昇格を果たしました。
強豪校ばかりが名を連ねる1部リーグに、明学が今年から加わる事は、とても喜ばしくそして誇らしいですが、その一方でプレッシャーの方がとても大きく感じました。

きっと明学が一部昇格した事に驚く人の方が多かったと思います。

そんな明治学院大学男子ラクロス部にかける想い、そして4年としてコロナ渦で引退を迎える想いを募らせて頂きます。

私は1年生の終わりから育成と新歓して仕事をさせて頂く事になりました。
現在は育成MGリーダーを務めさせて頂いてます。

育成はその名の通り、後輩を教育し、そして成長させる事。

先輩達に教わるがままに育成の仕事を淡々とこなす毎日で、
育成とは、自分に与えられた役職の一つでしかないと思っていました。

明治学院大学男子ラクロス部は毎年のように新人戦では予選敗退が当たり前。決勝トーナメントなんて夢でしかありませんでした。

1年生の頃は、チームの事もそうですが、
"なにがなんでも一部昇格する!!!"とよいう想いよりも、大学に通い、アルバイトをし、そして週5日ある部活動で膨大にあるマネージャーの仕事をこなす事がもう精一杯の日々でした。

そんなある日、2年生の冬に新歓の活動が始まりそこで大きな壁にぶつかりました。

何故明学は新人戦でこんなにも弱いのか、何故明学は一部には行けないのか、
そんな疑問が出るばかり。

そこで新歓のリーダーとなった私は、そんな明学の風潮を変えたいという思いで、
他大学にヒアリングを行いました。

新歓入部数が1位である立教大学には、1位になった時の当時の新歓リーダーの方に(現社会人)アポイントを取り時間もヒアリングをし行い、そして沢山のアドバイスを頂いたり、

今自分にできることは何か、

明治学院大学男子ラクロス部の組織に取り入れられるものは全て吸収していきました。

ですが、そこで突きつけられる現実もありました。
新人戦で決勝トーナメントに行くような大学というのは、入部したその瞬間から必ず日本一になる事を強いられることや、育成体制も明学とは比にならない事も分かりました。

入ってきた1年生が、3.4年生になった時、チームの要となるようにするにはどうすればいいか、その1年生達の代になった時に日本一を獲るにはどうしたらいいか、

例年の新歓とは違い、そこを突き詰めていかなければ変わらないと、そう思いました。

ポテンシャルのある人材、フィジカルのある人材、リーダー性を兼ね揃える人材、
とにかく戦力となる人材を集めることが今の明学には必要であり、そして日本一になる為には必要だった。

母数を獲るのか、それともスキルのある人のみを獲るのか、その両方を獲るのか、どっちであるにしろ当時の明学ではとても厳しく、
思うように新歓活動がいかなかった。

そしてなにより、100人もの現役に落とし込み、全員に同じベクトルを向かせる事もそう簡単ではなかった。

一緒に新歓の活動をしていた同期マネージャーと私は、思うようにいかない事が辛く、涙が出る日々だった。

今までの明治学院大学男子ラクロス部をどこかしらで変えていかなければ、日本一なんて獲れない。
自分の2個上の代から組織改革が始まり、少しずつだが変わり始めている。

新歓というのは、人材を入れる事だが、
その人材を戦力となる人へと育て上げるのが育成の役目であり、とても重要である。

ファミリー制度や親子制度が新たにでき、
先輩と後輩との関わりも多くなった。

学生コーチを作ったり、他大学と交流し明学にない教えや、良い部分を取り入れる為にも合同練習や練習試合を例年の倍以上したり、スタッフと面談したり、育成にも力を入れた。

そして昨年度、明学史上初となる新人戦での決勝トーナメント進出、そしてベスト4という偉業を成し遂げた。

後輩の成長が自分の成長に繋がり、後輩達の喜びが何よりも自分の喜びとなっている。

少しずつ、
少しずつだが、
明治学院大学男子ラクロス部は変わり続けている。

自分は2年半前から
"育成"
という形でチームに携わり続けている。

今の明学のチームでは、全員が必ず一つは仕事を担っている。
勝利とは別でそのような形でチームに貢献する事で、一人一人の存在意義が高まり、
チームの質も高まる。

マネージャーというのは、直接勝利に関わる事はできない。
だが、
"勝因"となる事はできる。
私は育成として後輩マネージャーにそれを伝え続けている。

そして2020年。不運にもコロナ渦での活動となり、学生リーグも特別大会となった。

最後の集大成となるこの年で、思うように練習ができない、不完全燃焼のまま引退を迎えてしまうのか、
そんな不安がある一方、

こんな状況だからこそ出来る事が必ずある。

状況を言い訳にせず、チームのために今何ができるのか。
プレーヤー、マネージャー、トレーナー、分析、各々のカテゴリーでできる事を取り組み、そして考える。
意味のある期間だったと言えるように。

心が変われば意識が変わる、
意識が変われば行動が変わる、
そして行動が変われば習慣も変わる。

このプロジェクトにも関わらせて頂いた事は自分の中で大きく、
全国のラクロッサーから集まったあの熱いnoteを全部一人一人読むと何か自分を動かすものがある。

勝因となりたい。
という想いと同時に、この活動を通して、
誰かの心を動かすきっかけになりたい。
という想いも自分の中で大きくなっていった。

プロジェクトメンバーのみんなと想いの足並みを揃え、同じベクトルを向きながらこのプロジェクトを作り上げていった過程、

意味あるものにしていきたい。

そして誰かの心を動かせていたのなら本望だ。

「2020を決して、なかった年とは言わせない」

後悔残さず最後まで走り切ります。

そして中沢泰斗をFINAL4に必ず連れて行きます。

拙い文章ですが、最後まで読んで頂きありがとうございました。

明治学院大学 
男子ラクロス部MG
遠藤諒