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『夢の続き』 千野未鈴

人生で初めて日本一を目指したのが
大学ラクロスでした。
辛いとき一歩踏ん張れる理由が
日本一という「見たことのない景色」を見たいからでした。
コロナにより大会は開催が危ぶまれ、ついに「今年の昇降格は無し」という判断が出ました。
現在チームは2部に所属しており
今年昇格して1部の舞台を掴まなければ、自分達の代ではいくら勝ってもその先に日本一はありませんでした。
2020年の夏はこうして幕を開けました。

初めまして!
東京学芸大学女子ラクロス部 3年MG千野未鈴(みず)です!

2020年6月30日

無謀だと言われても挑み続けてやると誓った大事な夢が、途絶えました。

覚悟していたはずなのに、泣くことしかできない。
こんなに辛いのに、隣に誰もいない。

そんな中でふと、
《自分には何が残されているか》
と考えました。

この期間、知らぬ間に失ったものばかり数えていませんか。

私に残っていたのは
《ラクロスが好きだという気持ち》と《大切な仲間》でした。

明日からいきなりラクロスが嫌いになるとか、仲間との繋がりが薄くなるわけではなく
こんな状況でも変わらないものはあったんです。

だから前を向けました。

遠のいた景色を嘆くのではなく、
与えられた状況で精一杯もがくこと。
そうやって辿り着いた「見たことのない景色」はどんな眺めなんだろう。

その景色を、仲間とみたい。

どの選択が正解かなんて、やってみないと分からないから
先が見えなくても日々最善だと思う選択を重ねて、明日の自分に胸を張りたい。

だから決めました。
失ったものを嘆くよりも、変わらないものを握りしめて前に進む。夢の続きを追いかける。

最後に、同じスタッフの皆さんへ

スタッフの実力って何でしょうか?
1部のスタッフだから、1年生だから
そういった先入観は相手を見る目を曇らせます。

ぜひ、他大学のスタッフと話してみてください。

チームが違えば、価値観も違います
価値観が違えば、視点も違います
視点があるほど、選択肢は増えます

より多くの人と関わって自分では体験できなかったことを学べば「経験値」となります。
それが自信となり、実力となるのではないでしょうか。

この文章が、最後まで読んでくださった皆さんの経験値になることを願っています。

ありがとうございました!