長瀬有花(自然現象)の観測日記-2nd LIVE ”放電”-
2024.3.30.sat
長瀬有花 2nd LIVE”放電”
1st LIVEに続き"Eureka"の興奮冷めやらぬままに発表された有客LIVE
あの伝説の夜の影響か昼夜公演とも落選が出ている噂は聞いていたし、
当日会場も満員御礼、オタクスクラッチに関しては即枯れであったし、
僕自身、昼公演のみの参加で夜の部が落選した時は素直にここまでの人気がうれしく思ったことをよく覚えている。
1stLIVEと打って変わり、アコースティックライブとして開催された本公演は
彼女の楽曲特有の近未来的電子サウンドと切り離され、オタクの心とも少し離れた位置から(だって電子音が好きでハマったコンテンツなのに不安じゃない?)の同期なしの呼吸までが伝わるような公演にすると告知された。
そんな僕の不安も開場後の雨音とも雑音とも聞こえる背景音楽に放電球、本公演のコンセプトを存分に纏ったライブハウスの雰囲気からはじまる1音目
M1.「駆ける、止まる」で始まった。
記憶を辿ることしかできないし、後述するがその場限りの一瞬の出来事なので覚えていない(御幣がある)けれど、生音のギターはえっちだったし、
前日のアイドルフェスで頭クラつくほどアンプで浴びたドラムスよりも良質な空気の振動が、
そして何より透き通り、また耳に引っかかる様な大好きな歌声で気分は既に最高潮でもあり最高にリラックスした瞬間で、僕の杞憂もすっかりと晴れ、
鳴る音ひとつひとつに揺れ動き”だつりょく”を覚えた各楽曲は長瀬有花さんの活動コンセプトを体現させていたし、1stLIVE”Eureka”でだつりょくを感じていた自分は何だったのか、と問いたくなるような体験を出来たこと、
アレンジひとつ、見せ方ふたつでここまで変貌する音楽は素晴らしいし、
長瀬有花楽曲の奥深さまで見せつけられた。
※会場の雰囲気、アレンジの参考と感動までに
お話が遅れたけれど、本公演の最大の特徴は各楽曲アレンジで
全楽曲がCD通りのサウンドになっていないことにあったと思う(それはそう)
曲によりピアノやホーンが軸であったり歌唱やバスドラがメインであったりと魅せる部分が違っていたり、曲間でのつなぎがアレンジされ(記憶の上ではライカの入りはばかエモかった)、アウトロが拡張(確か異世界うぇあが高まった)されていたり、三者三様に推しポイントが見つかるしきっと無限に見つかる構成
LIVE数日前のゲネ前にファンクラブ配信をしていた際、
「がんばれって言ってほしい」と言っていた違和感も納得の終盤。
ほんとうにお疲れさまでしたと、ありがとうと伝えたくなるコンサートでした。
ただ、一言これが言いたくて筆を執っているので結論をいうと
再現性のない感動がココにあったというお話で。
大好きな曲をサブスクでワンタップで聴ける手軽さや、
パターン化されたエモを享受する毎日、
これを言ってしまうと怒られるかもしれないけれど、
LIVEのアーカイブ配信では得られない「生」の空気
生きている自分の、あなただけのほんの感想。
同じ感動には二度と巡り合えない今一瞬限りの感動を噛みしめながら
聞き惚れ、だつりょくし、揺れ、歌い、涙した、そんな公演でした。
同じ感動は得られないだろうけどきっとこの先
音楽に心動かされる度にこの日を思い出して
綺麗だったと感じるこの思い出が、
関東地方のオーロラみたいな景色なのかもしれない。
電子機器ぶっこわれても長瀬有花についていけば
いい音楽がずっと聴けるのかも。
140字で収まりきらなかった日記でした。
最後に、
結局目も耳も電子信号しか受け取れないので
楽曲派はアーカイブを見よう。
目指せライブ音源サブスク解禁!