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幸せだった家庭が崩壊した話 全文完全無料公開 投げ銭スタイルです。

1990年代 この世に私は、生まれました。

父は経営者、母は専業主婦

どちらも愛情深く優しい2人が大好きで
毎日毎日幸せな日々を過ごしていました。

私が幼稚園生の時にマンションから立派な庭付きの一軒家に引っ越し、

端から見れば、誰もが羨ましがる家庭に私はいました。

父は高級車を所有し、母はそれほど派手な格好をしませんでしたが、専業主婦として家事をそつなくこなし自分の時間を多く持っていました。

お金も愛情も時間もたっぷりあった我が家では何の苦しみもなく穏やかに暮らしていました。

しかし、そんな日常は、無情にも長くは続きませんでした。


ここから苦難の歴史が始まります。


記憶が曖昧ですが、小学生の頃、

夜中に何か違和感を覚えて目を覚ました。

母が私に気づいて、ぼそっと言います。

「.........お父さんが...失敗しちゃったの........」

暗くて表情があまりわからなかったものの、
いつもの母のトーンではない

おかしい.....

その瞬間、何か恐ろしいものが家に来てるような気がして、すごく震えました。

いつもは明るい元気な母がすごく弱気になっている。

私は、なんだか不安でしたが眠気には勝てず
また夢の中へ落ちていきました。


それからと言うものの両親の態度が一変し

あんなに優しかった父と母は、すごくヒステリックなりました。

何か不都合があるたびに怒鳴り、わめき、暴言を吐き、両親が赤ん坊のようになり

突然変わった両親や状況をうまく把握できませんでした。


なぜ両親の態度が変わったのか?


それは、父親の会社が倒産したからです。


今まで優しかった父が暴君に変わってしまった。

そして私の環境まである変化が起こりました。

鳴り止まないの家の電話

黒いスーツを着た集団が家に来る

大量の書類が家に届く

必死に電卓を叩き、ため息をつく母

どんどん凶暴化する父

私たち兄妹は、不謹慎ながらなぜかワクワクしてました笑

たくさん電話かかってきてなんだか賑やかだし、黒ずくめの人たちが来て

わあ〜
ポケモンに出てくるロケット団が来たっ!
もしかしてわたしの家ってロケット団のアジトなのかな?すごい!と兄と楽しく話していました。

実際、鳴り止まない電話は督促の電話で

家に来てた黒ずくめの人は、

給料の未払いに対して抗議しに来た父の従業員

そんなことも知らずに黒ずくめの人をロケット団と勘違いして、父の従業員が帰るときに玄関に私が出てきて

嬉しそうに挨拶したら

そのうち1人の従業員の方が
困った顔をしながらも、
優しく私の頭を撫でて家から出ていきました。


その瞬間、
私は何か大きな勘違いをしてると子供ながらにそう感じたのを覚えています


誰1人として子供だった私に事情を説明する人いませんでしたが

なんとなく不穏な空気は感じ取ってました。

そこで私はこう思いました。

きっと私のこと子供扱いして本当のことはだれも教えてくれないんだな。

きっと人生ってそんなもんなのかなぁ?

それからと言うものの

子供なのに、大人の機嫌取りを毎日のようにやっていました。

父の気分にこっちまで左右され、辛いを通り越して慣れてしまった。

父に振り回されるたび

私の心はどんどん荒んでいく一方で 

もともとは明るく素直な性格が歪みに歪んで

父に対して感情を持つことすら捨ててしまいました。

こんな日々が高校卒業まで続くのです。

今思えば、相当父も精神的に来てたのだなぁと冷静に考えられます。

大人になって、物理的にも心理的にも家族から離れたところに今は住んでいますが、

当時のことを振り返ると、

きっと父と母は、子供のことを守るために必死で必死すぎて、余裕がなく、うまく接することができなかったんじゃないかなと思います。

もともと2人は愛情深かったしそれは私たち兄妹も知っていました。

だから本気で嫌いにはなれないし
むしろここまで育ててくれたことにとても感謝してます。

ありがとう


最後まで読んでくださってありがとうございます。

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