私性格悪いんで

私性格悪いんで

そう言って予防線を張る人がいる

だから言ったじゃん
先に言っておいたでしょ？

いつも自分は悪くない
お前が悪いって思ってるやな奴
人を傷つけてもまた同じことを繰り返す
人を傷つける気満々な奴

自らを性格悪いって言うのは
そういう奴だからだ

なんか嫌い
そんな奴には近寄らないに限る

わたし性格悪いし〜

あれ
言っちゃった…

わたしなんで言っちゃったんだろう？

違うんです
人を傷つける気満々なんかじゃありません
そんなつもりで言っていません
いつもわたしじゃなくてお前が悪いって思ってるわけじゃありません
たまには思いますけど(早口小声)

わたしはただ
性格悪いところ見られたら
性格悪いって知られてしまったら

ガッカリされてしまう
嫌われてしまう
離れていってしまう

それが怖かったんです

先に知らせておけば
それをなんとか回避できるんじゃないかって
そう無意識に予防線を張ってしまったんです…

新たにわたし発見

わたしはわたしが思うよりずっと怖がりで
そして嫌われる事をとても恐れている

自分のことを性格が悪いと思っていて
しかも周りにバレてないって思っている

やな奴って思ってたあいつは
本当のところどんな奴なのか

わたしと同じ怖がりかもしれないし
予防線を張ったんじゃないかもしれない
自分を見つめて言った誠実な言葉だったのかもしれない

私性格悪いんで
その一言で
その人の人格を決めつけてカテゴライズしていた

一言でわかる訳はない

わたしが見えない面もあるし
わたしに見せない面もあるだろう

一言でやな奴って決めつけて
嫌いになるのは勿体無いことなのかもしれない

嫌って近寄らなくなれば
別の面を見る機会は永遠に失われてしまう

わたしが見えていなかった面の方がずっと多いはずで
わたしが大好きになっちゃう面を持ってるかもしれないのだから

一面で決めつけてカテゴライズするのは
やめよう

でも
性格悪いんでっていう奴はやっぱり好かんのよ