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【老舗ホテルにて①
ホテルには様々な人が行き交う
某老舗ホテルのラウンジでは、50代のサラリーマン風の男性3人の間で、こんな会話が交わされていた
A氏:綿貫さんの奥さんてさ、100キロくらいあるんだよ。綿貫さんよりでかいの。
B氏:ほお。
A氏:娘さんもでかいの。奥さんそっくりでさぁ。で、体重もそんくらいで、綿貫さんもデカいからあの家はすんごい迫力一家なんだよなぁ。
B氏:そうなんですか、そんなに大きいんですか。
A氏:でさ、永谷さんどうしてる?
B氏:最近お会いしてないですよね。
A氏:永谷さんの奥さんが亡くなった時、人ってこんなに崩れるのか、って思ったよ。
B氏・C氏:…。
A氏:もうさ、見たことないっていうか、見る影もないっていうか。
あの永谷さんじゃない、ってくらいに変わっちゃっててさ。
グシャって潰れているみたいな。
奥さんのことこんなにこの人は思ってたんだ、って驚いたよ。
B氏・C氏:…。
A氏:人って、こんなに人を愛せるのかぁ、って思った。
あんなになるまで、奥さんのこと愛してたんだな。
僕さ、奥さんが亡くなっても、普通に悲しむだろうけど、あそこまではショック受けないわ。
(外野の声:私はその言葉にショックだよ)
B氏:やー、それは奥さんに聞かれたらまずい発言でしょ。
A氏:だからぁ、悲しいは悲しいよ。
悲しいと思うよ。
でもさぁ、あそこまではならないと思うんだよね。
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男の人も井戸端会議をするし、
話題があちこちに飛ぶし、
よく喋る人は喋る
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