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平成個人史#1 基礎編(仮)

 平成が終わろうとしている今、こうして振り返る機会をいただけたのはとてもありがたいことです。普段は元号といえば書類に記入するとき和暦と西暦どちらで記入するのかという我々を惑わすものの一つ程度の認識でしかありませんでした。いざ終わろうとすると名残惜しいという気持ちに……なっていないですね。ただただ通り過ぎていくんだな という思いしかありません。それはやはり自分が生きてきた、自分を自分として作り上げたほとんどだったからでしょう。あることが当然で、それ以外を知らない。
 けれども、だからこそ振り返ればその足元にきっと平成という道があり、その時代だからこその自分もいるはずです。役に立たなくても、読んだ内容を明日には忘れてしまっていてもそれでいいと思います。喫茶店で隣の席に座った人が話していた内容くらいにささやかなものであれば良いです。

 一応昭和生まれでありながら、昭和の記憶はほぼありません。それなら平成元年なんて記憶ないんじゃないの……? と思い出す努力もしていませんでしたが、Wikiを見ていたところ案外覚えていました。記憶としてはやはりテレビの印象が強いです。戦隊ヒーローや東映不思議コメディーシリーズ、魔法使いサリー。内容は覚えていないものの楽しんで毎回見ていました。今後も触れるかもしれませんが、仲の良かった姉の影響もあり少女向けの作品に熱中する事が多かったです。男の子が好きな車や電車より、金メッキやクリアパーツが使われているキラキラしたアイテムに心惹かれました。今でもキラキラしたものは好きです。
 女の子のアイテムってすごくデザインが凝っているんですよ。その上色合いも明るくて見ているだけでもわくわくします。男の子のアイテムはやはり『武器』という前提がありますから直線的で武骨になりやすいのでしょう。女性化願望は全くないのですが、今でもレディース向けファッションやアクセサリー等、選択肢の幅の広さはとても羨ましく思います。
 話を聞くと割とこういうタイプは多いようですね。自分はそれに加え身体が弱いというのもポイントです。遠出する事もめったにないですし、習い事もできません。周囲に同じ年頃の男の子もおらず、遊んでくれるのは姉とその友達の女の子。自分を形作るための材料は着々と揃っていました。 

  続きはまた今度。



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